
韓国の李鐘燮(イ・ジョンソプ)国防相は12日、自国の防衛能力を増強し、米国・日本と密接に協力し北朝鮮による核・ミサイルの脅威に立ち向かうとした。
李国防相はシンガポールで開かれたアジア安全保障会議にて、朝鮮半島における状況は世界的な脅威となっていると発言し、北朝鮮に対し、核兵器・ミサイル計画の即時終了を強く求めた。
米国は今月、北朝鮮が7度目の核実験の準備を進めていると警告し、実験が行われた場合には、国連に対し制裁を行うよう強く求めると発言した。
「米国による拡大抑止がより機能するよう韓国政府は能力を強化し、北朝鮮による核・ミサイルの脅威を抑止するため韓国軍の対応能力を強化する」と李国防相は「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」で発言した。
「さらに日米韓の安全保障協力を強化し、北朝鮮による核・ミサイル計画に対応したい」とした。
国営メディアによる報道では11日、北朝鮮は核問題の鍵となる交渉人を外務大臣に昇進させ、金正恩総書記は与党に対し「力には力を」用いて自国の主権を脅かす存在と戦うと宣誓した。
北朝鮮は今年に入ってミサイル発射を少なくとも18回行い、核・ミサイル兵器の進化を強調している。
韓国は、北朝鮮が核計画を終了させた場合には、経済的支援を拡大する用意があると李国防相は発言した。
「北朝鮮が非核化に向けてかなりの前進をするのであれば、韓国政府は北朝鮮経済と市民の生活の質にとって革新的な成功を収められる大胆な計画を実行するつもりだ」とした。
ロイター