
アラブニュース・ジャパン
東京:日本の総務省が「太陽フレア」の被害想定を報告書にまとめた。地球では過去10年間、大規模な太陽フレアの影響は受けていないが、今後発生する可能性があるという。報告書は、そのような事態が起きた場合、世界中で通信機器に2週間程度の障害が出ると指摘しているとTBSが報じた。
報告書によると、大規模な太陽フレアは100年に1回以下の頻度で発生するが、その影響で地球の磁気が乱され、最悪の場合には携帯電話の通信やテレビ放送に2週間程度、断続的な障害が発生することが見込まれる。
また、GPS(ジーピーエス)の精度に最大数十メートルの誤差が生じることや、飛行機や船の運航ができなくなること、大規模な停電などが想定されるとした。人々の社会生活に非常に大きな影響を与えると考えられる。
次の太陽活動のピークは2025年ごろと予測されており、報告書は、国家で危機管理に当たる必要があるとしたほか、通信業界や航空業界などに専門の社員を置くことや、「宇宙天気予報士」の資格制度の創設が提言された。