
27日、日本政府は首都圏で電力が不足する恐れがあると発表した。国全体が例年にない暑さに見舞われるなか、政府は節電を要請した。
気象庁が統計を取り始めた1951年以降では最も早い梅雨明けが宣言された。例年ならば雨が夏の暑さを和らげてくれ、それが7月も続く。
経済産業省は東京電力管内の住民に対し、特に午後4~5時のピーク時の節電を呼びかけた。
同省の小川要・電力基盤整備課長は気温が前日の予想よりも高くなり、電力需要が想定を上回ったと説明した。
「この時期としては異例の暑さになっている。できる限りの節電にご協力いただきたい」と課長は述べた。
しかし同時に、エアコンを適切に使用して熱中症対策を取るようにも呼びかけた。
東電は、日本の北部地域に電力を供給している東北電力から電力を融通してもらうことになっている。
日本列島の一部では、6月としては記録的な気温となっている。東京の北にある伊勢崎市では18日、6月の観測史上最高となる40.2℃まで上がった。
毎日新聞によると、この週末、東京では250人以上が熱中症で病院に搬送された。
2011年の福島での原発事故以降、日本の大部分の原子力発電所が運転を停止しており、電力需要は比較的逼迫している。また、CO2排出削減目標のため、老朽化した火力発電所も操業を停止している。
ロシアによるウクライナ侵攻に対する制裁が続く中、化石燃料の不足に見舞われる可能性もある。
AP