
ウクライナのゼレンスキー大統領は4日、東洋大(東京)でオンライン講演会を行った。集まった約350人の学生らに向け「ウクライナは平和のために戦っている」と語り、戦争によって奪われた平和の大切さを訴えた。
午後6時すぎ、ホールの大画面に登場したゼレンスキー氏は、「きょうは戦争についてではなく平和について話したい」と切り出した。ミサイルや爆弾がなく、家や家族が安全に暮らしている状況は「奇跡だ」とし、ロシアの侵攻により平和が「普通ではなくなった」と語った。
その上で「力による支配か、法による支配か。(選ぶのは)われわれ次第だ」と強調し、「皆さん、平和を守ってください」と呼び掛けた。
講演会は、駐日ウクライナ大使館から提案があり実現。会場には同国からの留学生も出席し、国内14大学に同時中継された。
時事通信