
2025年大阪・関西万博の運営を担う日本国際博覧会協会(万博協会)が検討中の入場券制度の原案が6日、明らかになった。入場券の料金設定は主に9パターンとし、18歳以上65歳未満の大人の通常券は6000円に設定。開幕当初の来場者増を目指し、通常券の半額程度に割り引く「開幕券」も導入する。
万博協会は今秋に入場券制度案をまとめ、国の了承を得た上で、23年7月1日から販売を開始する方針。
開幕券は3300円。4月13日の開幕から5月2日までの平日に使える。これに加え、開幕から7月18日までの「前期券」も約3割引きの4000円で販売。いずれの割引券もこれまでの万博にはなかったが、会期後半に想定される入場者の混雑を緩和する狙いがある。
この他、午後5時以降限定の「夜割券」(3000円)や、一部の除外日時を除き何度でも入場できる「通期パス」(2万3000円)を検討しており、QRコードを活用した電子チケットも導入する。4歳未満と80歳以上は入場無料。
大阪・関西万博の累計来場者見込みは約2820万人。05年の愛知万博の通常券は大人4600円だった。今回は収入確保の観点から6000円に設定した。
さらに、一部の入場券を除き、見学を希望するパビリオンの入館日時を抽選で事前予約できる仕組みも設ける。来場者は1日当たり2、3回抽選に参加可能とする方向で調整する。
時事通信