
東京:月曜日、日本の法務大臣が元日産社長カルロス・ゴーンの逃亡を受け国境管理を強化すると語る一方で、この逃亡者がどうやって保釈を破って逃げたかについて新たな情報がもたらされた。
65歳の経営者は一週間近く前に保釈を破って日本から逃亡した。彼は日本で複数の金銭上の背任行為で罪に問われているが、これを否認している。
彼の逃亡の詳細は断片的にしか分かっておらず、日本国は彼がどうやって保釈条件の一部である厳しい保安管理をすり抜けたのか、まだ調査中としている。
調査関係者からの情報として、日本テレビ・ネットワーク(NTV)は月曜日に、ゴーンは12月29日に東京の品川駅から新幹線に乗ったと報じた。
NTVによると、彼は午後7時30分頃大阪西部の駅で降車し、関西空港近くのホテルにタクシーで向かった。
彼は同日同空港からプライベートジェットでイスタンブールに向かい、そこで飛行機を乗り換えてベイルートに行ったと考えられている。
ゴーンが12月29日の正午頃に東京の自宅を一人で出ていくのを監視カメラが捉えていたと、地元メディアが先週報じていた。
しかし、彼の日本脱出の正確な状況は未だ謎に包まれている。
法務省はゴーンの出国記録は無いと言っている。
「彼は不正な手段を用いて不法に出国したものと考えられる」と法務大臣の森雅子は月曜日に記者会見で語った。
さらに彼女は「出入国在留管理庁に出国手続きを厳格化するよう指示した」と付け加えた。
ウォールストリートジャーナルは、ゴーンは音響機器用の大型ケースに入って大阪からの飛行機に乗せられ、ケースは後に客室後方で見つかったと報じた。
同紙はトルコの調査当局に近い匿名の人物の言として、ケースの底にはゴーンが呼吸できるよう複数の穴があけられていたと伝えている
日本の国交省がAFPに伝えたところでは、プライベートジェットに関しては荷物検査は義務ではないという。
「日本の航空法では航空会社はセキュリティチェックを行う義務があるが、プライベートジェットの場合は運航者が荷物検査の要否を決定する」と同省職員がAFPに語った。
彼によると「セキュリティチェックは爆弾やハイジャックを予防するために行うのであって、プライベートジェットではそういったリスクは低いと考えられている」ということだ。
ゴーンはフランス、ブラジル、レバノンの国籍を持っており、AFPが空港の書類を確認したところでは、フランスのパスポートでレバノンに入国している。
東京の裁判所はゴーンが日本国内で移動する際に必要なため、2通のフランスのパスポートのうち一つを所持することを許可していた、と情報筋がAFPに語った。
日本はこの屈辱的なセキュリティの穴に関し徹底調査を開始しており、検察は「関連各機関と協力して、迅速に適切に調査を行う」と語った。
ゴーンは今週ベイルートでの記者会見で自身の立場を説明することを約束しており、多くがそれを待ち望んでいる。
AFP