
ミャンマーの日本大使館職員は31日、同国の商業都市ヤンゴンで日本人男性が拘束されたことを確認した。軍事政権下にあるこの国で外国人が拘束された最新の例となった。
昨年の軍事クーデターによって一連の抗議活動が起こり、政権による対応では死者も出た。地元の監視団体によると、2000人以上が死亡し、少なくとも1万4000人が逮捕された。
31日、反政府集会の現場付近で映像作家の久保田徹氏(26歳)が2人のミャンマー人とともに拘束された、と日本およびミャンマーのメディアは伝えている。
「昨日、ヤンゴンで日本人が拘束されたことは確認できている」。日本大使館の職員は同日、そうAFPに語った。
「現地当局と連絡は取っており、男性解放のための方法を探っていく」と大使館は述べている。
職員は拘束された人物の身元については言及せず、抗議活動の中で拘束されたかどうかも分からないという。
軍事政権の広報官はコメントを出していない。
クーデター以降、軍部による反体制派の取り締まりの中で何人かの外国人が拘束されてきた。
昨年は、日本人映像作家の北角裕樹氏がクーデター後の状況を取材中に当局に拘束された。
国際的な圧力の結果、北角氏は解放され、2021年5月に日本に帰国した。
ミャンマーの軍事政権はメディアへの弾圧を行っており、記者やカメラマンを拘束したり、報道ライセンスを取り消したりしている。
監視団体「Reporting ASEAN」によると、今年3月時点においてミャンマー全土で48人のジャーナリストが拘束状態にあった。
AFP