
東京:東京電力(TEPCO)福島第一原子力発電所の事故をめぐり、東京電力の元幹部らの無実を認めた下級審の無罪判決を、東京高裁が1月18日水曜日に確定させた。
1986年のチェルノブイリ原発事故以来、世界最悪の原発事故から生じた唯一の刑事事件として、2019年に東京地裁で勝俣恒久元会長と武藤栄元副社長、武黒一郎元副社長の両幹部がそろって無罪判決を受けた。
18日水曜日に出された無罪判決は、東京電力の株主が東京の裁判所に起こした別の民事訴訟で、2011年の原発事故について4人の元経営幹部の責任を認めたものと対立するものである。
東京地裁の裁判官らは民事訴訟において、元経営陣に13兆円(約991億4,000万ドル)余りの損害賠償を命じた。東京地裁は、経営陣が十分な注意を払えば災害を防ぐことができたと判断した。
東京の北東220kmに位置する福島第一原子力発電所は、2011年3月にマグニチュード9.0の地震とその後の津波に襲われ、3つの原子炉がメルトダウンを起こし、日本政府はすべての原子炉を停止させる事態となった。
ロイター