
【シンガポール時事】シンガポールの情報通信メディア開発庁(IMDA)は27日、偽ニュース防止法に基づき、ニュースサイト「ハードウエアゾーン.com」の運営会社に投稿内容の訂正を命じた。サイトは新型コロナウイルスによる新型肺炎で国内の男性が死亡したと誤った内容を含む投稿を掲載していた。
サイトを運営するSPHマガジンズは、地元メディア大手シンガポール・プレス・ホールディングス(SPH)の完全子会社。ガン・キムヨン保健相の指示で同法が発動された。
投稿があったのは25日午後5時50分。28日付の地元紙ストレーツ・タイムズ(A4面)によると、投稿は訂正命令が出される前に削除された。SPHマガジンズは27日、指示に応じて訂正案内を掲出したという。
S・イスワラン情報通信相は27日の記者会見で、新型肺炎に関する虚偽は拡散すれば国民にパニックを招く重大なリスクがあると強調。迅速な措置を講じる方針を示した。その上で「虚偽を流布した当事者にはちゅうちょなく法的権限を行使する」と述べたという。
JIJI Press