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北朝鮮、短距離弾道ミサイルを発射

2023年3月19日、ソウルの鉄道駅で、資料映像とともに北朝鮮のミサイル発射実験のニュースを報じるテレビ放送を見る人々。(AFP)
2023年3月19日、ソウルの鉄道駅で、資料映像とともに北朝鮮のミサイル発射実験のニュースを報じるテレビ放送を見る人々。(AFP)
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19 Mar 2023 08:03:34 GMT9
19 Mar 2023 08:03:34 GMT9

韓国軍は、北朝鮮が19日に短距離弾道ミサイルを発射したと発表した。これは、米韓が大規模合同軍事演習を行う中、1 週間で 4 回目となる北朝鮮による軍事力の誇示だ。

北朝鮮からの核を含む軍事的脅威増大に直面し、米韓両政府は防衛協力を強化している。北朝鮮は禁止された兵器の実験をここ数ヶ月間に数多く実施しているが、その内容はますます挑発的になっている。

米韓は現在「フリーダム・シールド=自由の盾」と呼ばれる11日間の共同軍事演習を行なっている。これはここ5 年間で最大規模の合同演習だ。

北朝鮮はこうした演習はすべて侵略に向けた予行演習であると見なし、これに対応して「圧倒的な」行動を取ると繰り返し警告している。

韓国軍合同参謀本部(JCS)は、「韓国軍は午前11時5分(0205GMT)に平安北道の東倉里周辺から東海に向けて短距離弾道ミサイル1発が発射されたことを確認した」と、日本海としても知られる水域に言及して発表した。

JCSの発表によれば、ミサイルは800km(497 マイル)飛翔し、これについて米韓の諜報機関が分析を行なっているとのことだ。JCSは、この発射は国連の制裁に反する「重大な挑発行為」であると述べた。

「韓国軍は、集中的かつ徹底的な合同演習と訓練を行ないながら、北朝鮮のあらゆる挑発に対し圧倒的対応を行う能力に基づき、確実な準備態勢を維持する」。JCSはこう付け加えた。

アメリカインド太平洋軍もこのミサイル発射を非難し、これにより、禁止された北朝鮮の兵器プログラムが持つ「不安定化を招く影響」が浮き彫りになったと述べた。

日本政府はこのミサイル発射を確認し、井野俊郎防衛副大臣が記者団に対し「北京の日本大使館を通じて(北朝鮮に)激しく抗議し、強く非難した」と語った。

ミサイルは不規則な軌道で飛翔した可能性があり、日本の排他的経済水域の外側に落ちたと見られる。共同通信が匿名の政府筋の言葉を引用してこう報じた。

この最新のミサイル発射は、80万人以上の北朝鮮の若者が「アメリカの帝国主義者」と戦うために軍への入隊を志願したと北朝鮮の国営メディアが報じた翌日に行われた。朝鮮中央通信(KCNA)によれば、若い志願兵たちは「戦争に狂う者たちをを容赦なく一掃する」と決意し、「国を守る」ために入隊した。

16日、北朝鮮は最大かつ最も強力な大陸間弾道ミサイル「火星-17」の試験発射を行なった。これは今年2回目となるICBM試験発射だ。

同国営メディアは、ICBM の発射は現在進行中の「狂気に満ちた」米韓合同演習への対応だと説明した。

アナリストたちは以前、北朝鮮が更なるミサイル発射を行う際の口実として、この合同軍事演習を利用する可能性が高く、その際にはおそらく核実験も行われるだろうと述べていた。

KCNAは18日、この同盟国同士の合同演習は「譲ることのできないレッドラインに少しずつ近づいている」と述べた。

今回のICBM発射は、14日に発射された短距離弾道ミサイル2発と、12日に潜水艦から発射された 戦略的巡航ミサイル2発に続くものだ。

北朝鮮が最近見せている相次ぐ威嚇行為により、日韓は歴史的紛争をめぐり悪化した関係を修復し、安全保障上の協力を強化しようと努めている。

16日にICBMが発射されてからわずか数時間後、日韓の12年ぶりの本格的首脳会談に向けて韓国の尹錫悦大統領が日本に到着した。

首脳会談の後、日本の岸田文雄首相は、両国はより強力な抑止力を求めており、中断されていた安全保障会議と閣僚級会談が今ここに再開されるだろうと述べた。尹大統領は、両国は二国間関係が急速に悪化した際に韓国政府が一時停止した軍事情報協定についても復活させるだろうと述べた。

昨年、北朝鮮は「不可逆的」核保有国であることを宣言し、金正恩総書記は最近、戦術核兵器を含め、兵器生産を「指数関数的」に増大するよう求めた。

金総書記は今月初め、「実際の戦争」に備えた訓練を強化するよう北朝鮮軍に命じた。

AFP

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