
ワルシャワ(ポーランド) : 22日、日本の岸田首相は、ロシアの侵略から自国を守る隣国ウクライナを支援しているポーランドに政府開発援助(ODA)を提供することを約束した。
ポーランドのマテウシュ・モラヴィエツキ首相は、岸田文雄首相がキエフを電撃訪問し、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談した翌日、ワルシャワで日本の同首相の訪問を歓迎した。
岸田首相は、「ウクライナ侵略の長期化に伴いポーランドの負担が増加している」として、日本はその役割を支援するためにポーランドに政府開発援助(ODA)を提供し、プロジェクトを「精力的に構築」することを目指していると述べた。
日本は、開発途上国に政府開発援助(ODA)を提供しており、ポーランドは開発途上国ではないものの、日本政府は特例を設けていると述べた。
また、日本やポーランドなどの同志国が引き続き結束して厳しい対露制裁やウクライナ支援を継続することが重要だと訴えた。
岸田首相との共同記者会見で、モラヴィエツキ首相は、「新しい地政学的秩序」が出現し、両国は「ロシアの暴挙が世界にとって危険であることを認識している」と述べた。
ポーランドは、13 か月前にロシアによるウクライナに対する軍事侵攻が始まってから、ウクライナに軍事的、人道的、政治的支援を提供してきた。
5月の先進7カ国(G7)議長国を務める岸田首相は、日本はポーランドとの継続的な連携とウクライナへの国際的支援の必要性を強調した。
当初予定されていた 30 分を超えたモラヴィエツキ首相との会談後に、同首相は、日本は、NATO に加盟する中東欧9カ国、チェコ、ハンガリー、ポーランド、スロバキアの4カ国で構成されるヴィシェグラード・グループおよび三海洋イニシアチブへの参加国など中欧・東欧の地域同盟との緊密な関係の構築に関心があると述べた。
同首相はその後、、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領とも会談した。
21日、同首相はにウクライナを訪問し、中国の習近平国家主席はロシアのウラジーミル・プーチン大統領とモスクワで会談を行った。
モラヴィエツキ首相は、中国の習近平国家主席の訪露に懸念を示した
AP