• 岸田首相、アラブ諸国との関係深化にあらためて意欲を示す

ゴブラン・モハメド

カイロ： 4月30日日曜日、アラブ連盟のアフマド・アブルゲイト事務総長は、日本の岸田文雄首相とカイロで会談した。

両者は地域および世界が直面する問題について話し合い、アラブ連盟常任代表が出席する全体会議に参加した。

日本の首相は、包括的な経済的・文化的・政治的協力の実現を目指す日アラブ協定に署名したことに触れ、日本はすべてのアラブ諸国との協力関係の強化に意欲的であると述べた。

.また、この協力関係をより強固なものにするため、岸田首相はアラブ諸国連盟事務局長との二国間会談で、来年9月に第3回日アラブ政治対話を開催することに合意したと述べた。また、日本・アラブ経済フォーラムについても言及した。

現在の国際的な課題に鑑み、日本は国家主権と領土保全の原則を守り、国連憲章の原則を維持するために、アラブ地域の国々との連帯と協力の機会を増やすことを熱望していると述べた。

アラブ諸国連盟のエジプト常任代表であるムハンマド・アルフィ大使は、日本はアラブ諸国が直面する問題、特にパレスチナの問題について、常にバランスのとれた客観的な立場をとっていることに言及した上で、日本は今後もアラブ人にとって友好的な国であり続けると述べた。

アルフィ大使はスピーチの中で、とくにアラブ地域の現状と国際的な政治的・経済的変化を考慮した場合、今回の訪問がアラブ・日本関係の強化の証となることは、エジプトの望みであり、アラブ連盟の望みでもあると述べた。

日本の首相は、各国との二国間関係を強化し、地域と国際社会の平和と安全保障について話し合うことを目的とした大規模な歴訪の最初の訪問地として、3日間に渡ってエジプトを訪問する予定である。

岸田首相はエジプト訪問を終えた後、ガーナ、ケニア、モザンビーク、シンガポールを訪問する予定である。カイロからガーナの首都アクラに向かい、同日、ケニアのナイロビに飛ぶ。5月3日にモザンビークのマプトに到着し、同地で首脳会談を行った後、4日にシンガポールへ向けて出発する予定となっている。