
ワシントン時事:ジャンピエール米大統領報道官は12日の記者会見で、バイデン大統領が先進7カ国首脳会議(G7サミット)出席のため、18~21日に広島を訪れると発表した。連邦政府の借入限度額である「債務上限」引き上げを巡る与野党協議が続いているが、ジャンピエール氏は「大統領は(広島サミットに)出席する予定だ」と述べた。
米政府の資金繰りが行き詰まるとされる6月1日が迫る中、バイデン氏は来週前半、野党共和党のマッカーシー下院議長ら議会幹部と、改めて債務上限交渉に臨む。ジャンピエール氏は「デフォルト(債務不履行)は避けなければならない」と強調し、野党側に無条件の上限引き上げを要求。バイデン氏は交渉の行方次第で、対面でのサミット参加を見送る可能性も示唆していた。
ジャンピエール氏は、サミットで各国首脳がウクライナへの支援継続や食料危機への対処など「喫緊の世界的課題について話し合う」と指摘した。一方、バイデン氏が広島で原爆投下に関して謝罪するかとの質問には「大統領のスケジュールを予断するつもりはない」と述べるにとどめた。
時事通信