
日本とUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)は両者の関係が確立してから70年が経過するのを記念し、6月6日にガザ地区で「母子健康手帳」イベントを開催する。
パレスチナ版の母子健康手帳は、日本国際協力機構(JICA)と保健省が2005~08年に共同で実施した「母子の健康に特化した性と生殖に関する健康改善プロジェクト(フェーズ1)」の中で生み出された。
UNRWAによると、手帳はパレスチナにおいて市民の健康増進のためのツールとなっている。
そして、UNRWAの努力により、ヨルダン川西岸地区やガザ地区、シリア、レバノン、ヨルダン、東エルサレムで広く採用されている。
イベントは、母子の健康増進におけるJICAとUNRWAの成果と貢献に基づいて実施される。
オンラインの交流イベントも開催され、日本とガザ地区から5歳未満の子供を持つ母親5人が参加する。母親たちは手帳や母子の健康について意見を交換し、親睦を深め、相互理解をはかる。
イベントには、日本のパレスチナ関係担当大使で対パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所の代表も務める中島洋一氏、JICAパレスチナ事務所の星光孝所長、UNRWAの清田明宏・医療局長、対パレスチナ暫定自治政府日本国政府代表事務所のツツミ・ヨウスケ事務局長が出席する