ロンドン時事: 国際シンクタンク経済平和研究所（本部シドニー）は２８日、各国の平和の度合いを数値化した２０２３年版「世界平和度指数」を発表した。トップは０８年以降一貫して首位を保つアイスランドで、最下位はイスラム主義組織タリバン政権下で混乱が続くアフガニスタン。ロシアの侵攻を受けるウクライナは最下位から７番目の１５７位だった。

１６３カ国・地域が対象。治安や政情、軍事支出など２３項目を基に算出し、ランク付けした。２位以降はデンマークやアイルランド、ニュージーランドと続き、日本は前年同様９位でトップ１０入り。ワースト１０にはアフリカや中東の国々のほかロシア（１５８位）も入った。　

ウクライナに関しては、戦争の影響で前年比１４位下落と「最大の悪化幅」を記録し、２０～２４歳の男性の６５％が戦闘で死亡するか国外に去ったと指摘。侵攻による経済への影響は、国内総生産（ＧＤＰ）の６４％に当たる４４９０億ドル（約６４兆６０００億円）に達するという。

時事通信