
東京:今週、沖縄などの日本南部の島々で家屋に被害を与え、停電を引き起こした台風6号(カーヌン)は、8月3日にはゆっくりと西に進んでいたが、Uターンして日本列島にさらに多くの雨をもたらすと予想されている。
気象庁の発表によると、台風6号は現在中国と日本南西部の島々の間の海域にあり、今後ほぼ静止状態まで減速した後、4日には付近の高気圧が弱まることで東に進路を変えると予想される。
中国では今週、台風5号による豪雨で首都北京周辺で洪水が発生し、死者を出す大きな被害が発生したが、この予報に従えば、中国は被害をほぼ免れるだろう。
タイ語で果物のパラミツの意味の「カーヌン」をアジア名とする台風6号は、3日夕方、風速45メートルの地表風を保ち、時折それを上回る突風が吹いた。気象庁によると、4日正午までに沖縄地方で最大200ミリの雨が降ると予想されている。
中国と台湾も台風6号への備えを進めた。台湾の中央気象局は3日午後、台風6号が東に方向を変え、台風の中心は沖合にとどまると予想されているが、平均半径100キロ圏に風速30メートルを超える風が吹いたと発表した。
中国気象局によると、台風6号は3日午後、浙江省玉環市の南東約335キロの東シナ海にあり、数時間以内にこの地域の沿岸に強い風と雨をもたらす見込みだという。その後、台風は夜にかけて東に進路を変え、日本へと向かい、徐々に勢力を弱める見込みだという。
中国の気象当局はこれに先立ち、北朝鮮との国境に近い吉林省から上海の南にある浙江省までの東海岸に暴風雨警報を発令した。浙江省では船舶が入港し、旅客フェリーの運行が停止された。
台北近郊の港湾都市、基隆では小雨が降っており、沿岸警備隊が人々に海岸に近づかないよう警告していた。台湾では8月3日の金融市場は休場となり、北部の一部の都市では休業・休校を決定し、北東海岸では天候の悪化を予想してオフィスを閉鎖した。
沖縄県では台風6号の影響による負傷者は計41人に上り、うち3人が重傷を負ったと県が発表した。大宜味村では倒壊した車庫の下敷きとなって発見された90歳の男性が死亡し、強風で車庫が倒壊した可能性があるとみて、調査が進められている。
沖縄電力によると、台風6号の影響で一時、県内の約30%に当たる22万戸近くが停電した。また、経済産業省によると、沖縄諸島の北東の奄美地方でも約7,000戸が停電した。
暴風雨で復旧作業が妨げられたため、3日もほとんどの家屋は停電したままだった。停電した病院は救急患者のみを受け入れていた。
沖縄本島に発令されていた暴風警報は3日に解除されたが、中程度の風雨が島に影響を与え続けている。台風6号の接近を受けて運休となっていた公共交通機関は運行を再開し、那覇空港発着の一部の航空便は3日遅くに運航を再開する予定だ。
AP