
日中韓3カ国は、中断している首脳会談の年内開催に向け、今月下旬にソウルで高官協議を行う方向で調整に入った。日本政府関係者が14日、明らかにした。中国は東京電力福島第1原発の処理水海洋放出に反発しているが、3カ国対話には理解を示しているとされる。
日本からは外務省の船越健裕外務審議官が出席する。今年の議長国である韓国が中心となり、外相会談、首脳会談につなげることを目指す。
日中韓は年1回の持ち回りで首脳会談を開催してきたが、日韓関係の悪化もあり、2019年を最後に行われていない。今年に入り、日韓関係が改善。日米韓が中国を念頭に置いた安全保障協力の強化を打ち出す中、中国も米国をけん制する狙いから日韓との対話に前向きとみられる。
時事通信