
モスクワ:ガザを支配するパレスチナの組織ハマスは、停戦が合意されるまで、イスラエルへの攻撃中に捕らえた人質を解放することはできないと、ロシアの新聞「コメルサント」はモスクワを訪問したハマス代表団のメンバーの発言を引用した。
同紙は、アブ・ハミド氏の言葉を引用し、ハマスが、10月7日の攻撃でパレスチナの諸派によりイスラエルからガザに連れ去られた人たち全員の居場所を突き止めるには時間が必要だと述べた。
「彼らは数十人を拘束したが、そのほとんどが民間人だった。ガザ地区で人質となった人を見つけ、解放する時間が必要だ」とハミド氏は述べた。
コメルサント紙は、この作業を完了させるためには穏やかな環境が必要だとの同氏の言葉を引用した。ハマス側は10月26日、イスラエルの空爆で約50人の人質が死亡したと発表した。
イスラエルはロシアに対し、ハマスの代表団をモスクワに招いたことを「遺憾である」とし、追放するよう求めている。
ロシアは、イスラエル、イラン、シリア、パレスチナ自治政府、ハマスなど、中東のすべての主要な国々とつながりを持っている。
ロシアは、現在の危機はアメリカの外交の失敗によるものだと繰り返し非難し、イスラエルとハマスの停戦と和平解決を目指した協議の再開を求めている。
ロイター