
ワシントン:米国上院議員は8日、イスラエルは民間人の犠牲者を抑えるために、ガザ地区での攻撃をもっと標的を絞って行うことが「不可欠」であると述べた。
「民間人の死者数があまりにも多いと思う。もっと目標を絞った攻撃が重要かつ不可欠だ」と、有力な上院外交委員会の米民主党議員クリス・マーフィー氏はAFPのインタビューに応えた。
「イスラエルの戦略と最終目標がハマス打倒であるならば、このように民間人の犠牲者数が増えるペースが上がれば、これに伴って、確実に道徳的コストと戦略的コストも膨らむことを懸念している」
イスラエルは1カ月前のパレスチナのイスラム主義武装勢力ハマスによる攻撃後、ハマスの殲滅を使命としている。イスラエル当局によると、民間人が多数を占める約1400人が死亡している。
ハマスが運営する保健当局によると、イスラエル軍によるガザへの容赦ない爆撃と地上侵攻の反撃により、民間人が大半の1万600人以上が死亡している。
マーフィー氏は、イスラエルに自衛権はあるが、不必要な犠牲者を避けることが極めて重要であると述べた。同時に、ハマスも、「病院や学校、モスクなど民間施設の下にもぐって身を隠している」という理由で非難されるべきであると述べた。
確かにそうであっても、民間人の死者数を抑えようとしない見境のない攻撃は、戦後、「多くのテロリストを生み出す」だけかもしれない。
「私たちがこれまで学んできたことは、民間人の死者数について寛容になりすぎると、結局は掲示板にはテロリストの募集が並び、テロリストを多数殺害しても、またテロリストが多数生まれる、ということである」と、マーフィー氏は語った。
同氏は上院議員20名とともに、8日、民主党の同志であるジョー・バイデン米大統領に書簡を送り、イスラエルは民間人の保護を含む「国際人道法(the laws of war)を遵守」し、20年前の「テロとの戦いで米国が犯した過ちから学んでほしい」と訴えた。
AFP