
ラファ、パレスチナ自治区:ガザ地区でイスラエル軍に拘束されたパレスチナ人は拷問を受けていたと、解放された拘留者2人と医師1人が日曜日に発言したが、イスラエル軍はこの疑惑を否定している。
2人は、イスラエルが地上攻撃を続けるなか、この包囲されたハマス実効支配の領土内で、武装組織ハマスとの関係を疑われてイスラエル軍に拘束された数百人の中にいた。
イスラエルは10月7日にハマスによる致命的な攻撃を受けて、この武装勢力を倒すと誓い、ガザ地区で容赦ない軍事作戦を開始した。
南部の都市ラファで病院長をしているマルワン・アルハムス氏はAFPに対し、イスラエルの拘留から解放された約20人の男性には「体にあざや殴打の跡がある」と語った。
アルハムス氏によると、解放されたパレスチナ人たちは、解放後すぐにアル・ナジャール病院に入院した。
イスラエル軍は、拘留者には「国際法に従って対応している」と話し、この主張を否定した。
イスラエル軍はAFPに対し、「拘留中の者は十分な食料と水が与えられ、規定に従った扱いを受けている」と声明で述べた。
ナエフ・アリさん(22歳)は、ガザ市東ザイトゥン郊外で拘束され、その後イスラエルの拘留施設へと連行された。彼は手首や体の他の部分の切り傷を見せてくれた。
「彼ら(イスラエル軍)は2日間、私たちの手を後ろ手に縛った」と彼は語った。
そして、「飲食は禁止され、トイレの使用も許されなかった」と付け加えた。
「殴打につぐ殴打を受けた。」
アリさんは、拘留者たちはイスラエルとの国境沿いの「凍えるような寒さ」の空間に入れられたと語った。
「彼らは私たちに冷水をかけた。その後収容所に移送されたが、そこでまた拷問され、殴打された。」
ハミス・アル・バルディーニさん(55歳)もイスラエル兵による拷問があったと断言し、「日中の殴打」に加え、「一晩中頭に冷水をかけられた」と述べた。
下着姿になり目隠しをされ両手を後ろ手に縛られた拘留者の映像が拡散され、イスラエル軍はここ数週間、国際的な批判にさらされている。
イスラエルのメディアが複数の拘留者が拘留中に死亡したことを報じたことを受け、軍は「軍収容所でのテロリスト」の死亡について調査していると発表した。
AFP