
アンカラ:トルコ警察は先週の兵士殺害を受けて「テロリズム称賛」の容疑で18人を拘束し、さらに非合法組織クルド労働者党(PKK)の幹部メンバー1人をイラク北部で「制圧」したと、当局が15日に発表した。
12日、イラク北部でのPKKとの衝突でトルコ人兵士9人が死亡し、トルコ政府はイラク北部およびシリア北部で空爆と軍事作戦を実行した。
トルコ、米国、EUがテロ組織に指定するPKKは、クルド民族の権利を求めて1984年に武力闘争を開始した。トルコ軍はイラク北部の山岳地帯に拠点を置くPKKの戦闘員に対し、頻繁に攻撃を仕掛けている。
アリ・イェルリカヤ内相は、イラクでのトルコの軍事作戦に関して「テロ組織の称賛」、「テロリズムのプロパガンダ拡散」、「誤情報の拡散」をおこなった18人を警察が拘束したと、ソーシャルメディアで発表した。
イェルリカヤ内相はこれに加え、トルコ国内の19人と国外の133人にも逮捕状を発行したと述べたものの、詳細には言及しなかった。
トルコの治安当局者は、国家情報庁(MIT)はPKK幹部のフルヤ・メルセンをイラク北部のメティナ地方で「制圧」したと述べた。メルセンは過去にトルコ軍に対する複数の攻撃を指揮したとされる。
国防省によれば、12日以降の軍事作戦により他にも多くのPKK幹部が「制圧」された。この言葉は通常、殺害を意味する。
この件に関してPKKは直接の反応を見せていない。PKKが攻撃を受けたことを認めることはまれだ。
トルコ全土の学校では15日、兵士の死を悼み1分間の黙祷が捧げられたと、政府は伝えた。
ロイター