
エルサレム:イスラエル軍参謀総長は17日、同国の北部にあたるレバノンとの国境で戦争が勃発する可能性が「大きく高まった」と語った。
イスラエル軍のヘルジ・ハレヴィ参謀総長は、イスラエル北部を視察中に発表した声明文の中で、「北部での戦争がいつ始まるかは分からないが、数か月以内に起こる可能性は、前よりも大きく高まったと言える」と述べた。
レバノンとイスラエルの国境では、イスラエル軍とハマスの同盟勢力であるレバノンのシーア派組織ヒズボラとの間で、火力の応酬が毎日のように続いている。
ハマスの軍事部門は17日、ガザでの「虐殺」と今月始めに起きたベイルートでの副政治局長殺害に対する報復として、レバノン南部からイスラエルに向けて20発のロケット弾を発射したと発表した。
イスラエル軍も17日、「テロリストのインフラ施設や現在使用されている多数の発射台」などの攻撃目標に対し、レバノン南部で空爆を実施したと発表した。
地元当局者と治安筋がAFP通信に語ったところによると、イスラエル軍は16日、レバノン南部の1地点に最大級の集中攻撃を開始し、国境沿いの谷間を狙って空爆と砲撃を加えたという。
AFP通信の集計では、3か月以上にわたる戦闘の間、レバノンでは140人以上のヒズボラ戦闘員と、20人以上の民間人(ジャーナリストは3人)を含む、190人以上が死亡している。
イスラエル北部では、兵士9人と民間人6人が死亡したとイスラエル当局は発表している。
AFP