
ロンドン:ガザ地区の妊婦が麻酔なしで帝王切開を受けている一方で、その他の女性も生理用品としてテント資材の使用を余儀なくされていることが、援助関係者の証言で明らかになった。
イスラエルによるガザ戦争により、10月7日以来、200万人近いパレスチナ人が家から避難し、その結果としてラファにはほぼ2平方マイルに及ぶテント村が形成された。
イスラエルによる封鎖は、食糧、医療品、生理用品などの必要物資を、包囲されているガザ地区内に届けることを妨げている。
ユニセフの広報担当官であるテス・イングラム氏は、21日のスカイニュースの取材に対し、「新生児が苦しむ一方で、出血多量で死亡する母親もいて、私たちは夜も寝ることができません」と語った。
ベツレヘムを拠点とするアクションエイドのチャリティーワーカーであるリハム・ジャファリ氏は、生理中の女性の悲惨な状況を強調した。
彼女はスカイニュースに対し、「生理用品もトイレットペーパーも石鹸もなく、体を洗うこともできない状態でなんとかしなければならないことを想像してみてください」と語った。
「これが、今ガザにいる何十万人もの女性や少女たちの現実なのです」。
「タオルの一部を切って生理用に使う女性もいます―これは衛生的ではありません」。
「テントや繊維の一部を使っています。切り取ってナプキンとして使うのですが、中には余分な服をナプキン代わりにしている女性もいます」ともジャファリ氏は付け加えた。
不潔な素材を生理用品として使用することは、感染症や毒素性ショック症候群のリスクを高める。
匿名を希望するアクションエイドのパレスチナ人ワーカーは、スカイニュースに対しこう語った。「生理中に清潔を保つために使える水はありませんでした。私自身が使う生理用ナプキンもありませんでした」。
ガザの水危機は悪化しており、住民が利用できる水は、一人一日あたり必要な15リットルをはるかに下回っている。
国連の推計によれば、イスラエルからガザへの水パイプラインは3本中1本しか稼働しておらず、トイレは486人ごとに1つという深刻なトイレ不足に陥っている。
4人の子どもを連れて避難している母親アダラさんは、スカイニュースに対し、彼女の家族は「トイレに行きたくなると毎回とても苦しむ」し、「長い時間列に並ばねばなりません」と語った。
ガザ地区保健当局によると、10月7日以降、ガザ地区で殺害された2万5000人のうち、女性と女児が約7割を占めている。
アクションエイドは、より多くの援助をパレスチナ自治区に搬入できるよう、停戦を呼びかけている。