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カタールの労働環境に、抑止不能なコロナウイルス感染拡大を恐れる声高まる

2016年3月26日、カタール・ドーハのアスパイアゾーンの建設現場で働く移民労働者ら。(ロイター)
2016年3月26日、カタール・ドーハのアスパイアゾーンの建設現場で働く移民労働者ら。(ロイター)
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12 Mar 2020 04:03:49 GMT9
12 Mar 2020 04:03:49 GMT9
  • カタールは移民労働者の待遇について国際的な非難を受けている

アラブニュース

リヤド:カタールは水曜日、集合住宅で隔離されている外国籍住民の中から、238人の新たなコロナウイルス感染者が確認されたと発表した。

保健省は声明で、感染者が24人から262人に急増したと発表した。レイバー・キャンプに居住する移民労働者が感染したかどうかは明らかにされていない。

カタールは移民労働者、特に2022年W杯関連の大規模建設計画の被雇用者の待遇について国際的な非難を受けている。

パキスタンやネパールなどの貧困国から雇われた労働者の多くが、砂漠のキャンプにすし詰め状態で居住しており、そこから建設現場にバスで送迎される。

虐待を裏付ける報告書は多数あるが、アムネスティ・インターナショナルは2016年に、主要スタジアムの1つで働く人々は、劣悪な宿泊施設で居住することを強いられ、高額な就職斡旋料を支払い、賃金は未払いで、パスポートは没収されている、と明らかにした。

事情通のなかには、カタールのコロナウイルスをめぐる不透明性が、感染がレイバー・キャンプの1つで起こっているのではないかという疑惑を生んだと指摘する人もいた。

「カタールで新しく確認された238人のコロナウイルス感染者が移民労働者かどうか知っている人はいますか?」とガーディアン紙の元中東部門エディター、ブライアン・ウィテカー氏は問う。「彼らは共通の宿泊施設内の外国籍住民だと表現されています」と同氏は付け加えた。

カタールは労働者保護にむけた一連の改正案を制定したと主張するが、アムネスティは昨年、虐待は継続しており、改正案導入後も数百人の労働者に賃金を支払われないでいると述べた。

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