
ベイルート:イスラエル軍が空爆と無人機攻撃を実施し、24時間以内に野戦司令官を含む7人のヒズボラ戦闘員が死亡した。
2日未明、アル・ナクーラからティルス市に向かう海岸沿いの道で、イスラエル軍の無人機が車を攻撃し、戦闘員3人が死亡した。
この車は炎上し、デイル・カヌン・アル・ナハルの野戦司令官フセイン・バダウィ氏、アル・サマイヤのアッバス・カリル氏、アル・ハルシヤのファルーク・ムハンマド・ハーブ氏の乗員全員が死亡した。
さらに、1日の夜にも4人の戦闘員、アリ・シャルーブ氏、ムハンマド・ゲブレイエス氏、ムスタファ・サルマン氏、アリ・カシム氏が、レバノン南部の国境地域にあるアイタ・アル・シャアブとブリダの町を標的としたイスラエル軍の空爆で死亡した。
イスラエル軍のアビチャイ・アドレー報道官はXへの投稿で、イスラエル領内にロケット弾を発射した戦闘員らが乗る車をイスラエル空軍機が破壊したと発表した。
「これらの人物は、親イラン組織でヒズボラの代理勢力として活動しているイマーム・フセイン旅団に所属していた」と同報道官は語った。
イスラエル軍はまた、ラブーネ郊外、テイル・ハルファ、アル・ジベイン、アル・ワザニの周辺、メイス・アル・ジャバルとラミヤの南西地区などにも砲撃を実施。アル・ナクーラ、ジャバル・アル・ラブーネ、アルマ・アル・シャアブ付近には焼夷弾を発射した。
イスラエル軍の戦闘機はレバノン南部の上空にとどまり、2日にはベイルート南部の郊外を低空飛行した。
ヒズボラは、イスラエル軍がリマンに新設した地区本部に対して無人機攻撃を成功させたと発表し、さらには国境沿いのジャル・アル・アラムにあるイスラエル軍の拠点にも攻撃を行ったことを明かした。
レバノン南部の東部地区で国連レバノン暫定軍(UNIFIL)司令官を務めるパブロ・ゴメス・レラ准将は、ハスバヤ市長のラワド・サルーム氏と会談し、同地区の村や町に対する無差別爆撃、国境の町における住民の強制退去、残留する人々への救済プロジェクトなどについて意見交換を行った。
同司令官は軍事作戦の拡大に失望を表明したものの、3月11日に始まると見られるラマダンを前に、休戦が実施されることを願っていると話した。
しかし、ヒズボラの元大臣だったムハンマド・フナイシュ氏は警告を発し、同組織はイスラエルに対する作戦を継続するだろうと語った。
同氏はまた、パレスチナでの暴力には対処する必要があり、流血を食い止めることが平和に関するいかなる議論よりも優先されるとの見解を示した。
そして、「ヒズボラはイスラエルとの交戦規定を設けており、それ(イスラエル)がこのような規定に勝ることはありえない」と付け加えた。