






ローマ: イスラエルがラファに進駐して以来、ガザ南部の一部では日常生活が 「黙示録的 」になっている。
世界食糧計画(WFP)のパレスチナ地域担当責任者であるマシュー・ホリングワース氏は、「この20日間ほど、ラファから多くの人々が脱出した」
ホリングワース氏はオンライン・ブリーフィングで、「彼らは、水も医療も燃料も十分でなく、食料も限られ、通信も途絶え、竪穴式便所を掘るスペースもない地域に戦闘から逃れてきた」
公衆衛生の状況は「危機的レベルを超えている」とホリングワース氏は言い、こう付け加えた: 「日常生活の音や匂いは、恐ろしい黙示録的なものだ。人々は戦争の音を聞きながら眠り……同じ音で目を覚ます」
WFPが提供できる支援は減り続け、燃料と物資の不足のためにラファのパン屋はすべて閉店したという。
イスラエルの戦車と軍隊がラファの東部に入った5月7日から5月20日までの間、「WFPのトラックは1台もエジプトから南部に来ていない」とホリングワース氏は述べた。
WFPはまた、ガザ地区南部にあるメインの倉庫が避難区域にあったため、アクセスができなくなり、2,700トンの食料が略奪されるか、戦闘で破壊された。
ホリングワース氏によると、WFPはラファで約2万7000人に温かい食事を提供しているが、「それでも十分ではない」という。
多くの人々が避難しているガザ地区の中心部では、WFPは1日約40万食の温かい食事を提供しており、6つのパン屋を機能させている。
しかし、多くの人々はお金を持っておらず、身分証明書の売買に頼っている人さえいる。
ホリングワース氏によると、エジプトからの援助トラックが、イスラエルが管理するケレム・シャローム検問所からガザ地区に入り始めたという。
「5月20日以降、少しずつ援助が入り始めています」とホリングワース氏は語った。
「最も深刻な形態の飢餓がより一般的にならないようにするには、援助をとにかく続ける必要があります」と彼は言った。
対照的に、パレスチナ自治区北部では、国連機関が3月に飢饉が迫っていると警告していたが、状況は改善しているとホリングワース氏は述べた。
交通の開通により、5月1日以来、食糧を中心に約12,000トンの機関間援助が届けられた。
医療、清潔な水の供給、下水の問題は残っているものの、「食料の入手可能性という点では、一歩前進した」と彼は述べた。
米国は、ガザに臨時の桟橋を建設したが、悪天候で損傷し、配送を中断した。
ホリングワース氏によれば、この桟橋が開いていた2週間で、約1000トンの援助物資がこの桟橋を通過したという。
イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザの飢饉を避けるために政府はあらゆる手を尽くしていると述べ、ガザのカロリー消費量は1日3,200キロカロリーで、十分すぎるほどであるとの調査結果を紹介した。
「プロテインバーでしのいでいる援助活動家も含めて、ガザで3,000キロカロリー以上食べている人を見たことがありません」とホリングワースは言う。
ガザ戦争は、10月7日にハマスがイスラエル南部を攻撃したことに端を発し、イスラエルの公式発表に基づくAFP通信の集計によれば、1,189人(ほとんどが民間人)が死亡した。
また、武装勢力は252人の人質を取り、そのうち121人がガザに残っている。
イスラエルによる報復攻撃によって、ガザでは少なくとも3万6284人が死亡した。
AFP