
ロンドン:イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、陸軍のダニエル・ハガリ報道官が、ハマスが今後5年間はガザ地区に存在し続けると発言したことを批判した。
地元メディアの報道によると、ネタニヤフ首相は、首相官邸の姿勢と矛盾するようなハガリ氏の公的発言に怒りを覚えたという。
「イスラエルはハマスとの長期戦を計画している」ハガリ氏は月曜日、アメリカのABCネットワークとのインタビューでこう語った。
「今から5年後、あなたと私は、ハマスがガザのテロ組織であるという話をしているでしょうか?」ハガリ氏は司会者に尋ね、こう続けた: 「答えはイエスだ」
イスラエルのチャンネル14の報道によると、ネタニヤフ首相はプライベートでハガリ氏を批判し、こう言ったという: 「ヨルダン川西岸地区にもハマスのメンバーはいるが、ハマスの支配はない。ドイツにはネオナチがいるが、ナチスの支配はない」
ネタニヤフ首相は、「イスラエルはハマスの支配を排除し、ハマスが再びガザ地区を支配し、そこからイスラエルを脅かすことを許さない」と主張した。
ハガリ氏が首相官邸から乖離したのはこれが初めてではない。
先月末、彼はチャンネル13に対し、ガザにおけるハマス排除というイスラエルの目標を真に達成するためには、代替手段を導入しなければならないと語った。
ハガリ氏はハマスについて、ガザ住民の心に根ざした “思想 “だとし、”排除できると考える者は間違っている “と述べた。
ネタニヤフ首相とイスラエル軍は、ハガリ氏の発言を受けて釈明文を発表し、軍は “内閣が定義した戦争の目標を達成することに全力を尽くしている “と述べ、”戦争中、昼夜を問わず、そしてこれからも これに取り組んでいくとしている”とした。
ハガリ氏の発言は、イスラエルの目標である「ハマス殲滅」の実現可能性に関するイスラエル国内の議論を激化させ、多くの軍事アナリストやオブザーバーがこの目標の達成に懐疑的な見方を示している。