
ラマッラー: パレスチナのマフムード・アッバース大統領は、土曜日にガザ地区で数十人が死亡した攻撃について、イスラエルと米国に責任があると述べたが、欧米に支援されている指導者は、ガザで続く戦争についてハマスも非難した。
彼の発言は、アッバース氏のファタハ派と、パレスチナ大統領がイスラエルの味方をしていると非難しているイスラム主義組織ハマスとの間の緊張が高まっていることを示唆している。
イスラエルは、今回の攻撃はハマスの軍事責任者モハマド・デイフ氏とその側近の殺害を狙ったものだと述べた。ガザ保健省によれば、少なくとも90人のパレスチナ人の死者と300人の負傷者を出したこの攻撃で、デイフ氏とその副官が殺されたかどうかは依然として不明である。
「パレスチナ大統領府は虐殺を非難し、イスラエル政府に全責任を負わせ、占領とその犯罪にあらゆる支援を提供するアメリカ政権にも責任を負わせる」と、アッバース大統領は事務所が発表した声明の中で述べた。
しかし、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区で限定的な自治を維持しているアッバース大統領は、10月7日のイスラエル国内での攻撃で1,200人が死亡、約250人が拉致され、ガザでの9ヶ月に及ぶ戦争の発端となったハマスにも責任の一端を認めた。
「大統領府は、国民統合を逃れ、占領国家に自由な口実を提供することで、ハマス運動は、ガザ地区におけるイスラエルによる大量虐殺戦争の継続に対して、法的、道徳的、政治的責任を負うと見ている」と声明は述べている。
ハマスがガザを牛耳っているのは、2007年にアッバース派からガザを奪取して以来である。
ハマスの高官サミ・アブ・ズーリ氏はロイターに対し、アッバース氏の声明はパレスチナ自治政府が「占領軍と同じ塹壕に入ることを選んだ」ことを意味すると語った。
「そのような態度は、レジスタンスを恐喝したり、圧力をかけたりすることに成功しないだろう」とアブ・ズーリ氏は語った。
エジプトを中心とするアラブの仲介者による努力は、これまでのところ、両者の権力闘争を和解させることに失敗している。
もう一人のハマス指導者、バセム・ナイム氏は、アッバース氏のファタハ派との和解交渉に参加したことがあるが、統一合意に至らなかったのはアッバース氏のせいだと述べた。
ナイム氏は、アッバース氏の発言は彼と彼の権威を「ガザだけでなくパレスチナ全土におけるシオニストの敵とその犯罪のパートナー」にしてしまったと語った。
ロイター