
アテネ:海運関係者が木曜日にロイターに語ったところによると、イランは今年初めにオマーン湾で拿捕したギリシャ所有のマーシャル諸島籍タンカーの石油積荷を解放した。
このタンカーはまだイランに係留されている。拿捕当時、トルコ向けのイラク原油100万バレルを積んでいた。
情報筋によると「交渉の結果、積荷は今週初めに解放された」という。
イラン関連のタンカー輸送を衛星データで追跡している米国の擁護団体「United Against Nuclear Iran」のチーフスタッフである、クレア・ジュングマン氏によると、この貨物は今週初め、イランのララク島付近で船から船への積み替えを経て、トルコ船籍のタンカー「T.Semahat」に積み替えられたという。
「T.Semahat」のトルコを拠点とする運航会社Ditasは、トルコの石油精製会社Tuprasが過半数を所有する会社であるが、すぐにコメントは得られなかった。
LSEGの海運データによると、同船はアラブ首長国連邦のフジャイラ港を目的地とし、木曜日にイランを出航していた。「T.Semahat」は、7月21日にララク島に到着し、石油を満載した状態で同地域を離れた。
イランは昨年、米国がタンカーと積荷の原油を没収したことへの報復として、1月に同タンカーを押収した、とイランの国営メディアは当時報じていた。
イランの外務省と石油省からのコメントは得られていない。
ロイター