
ワシントン: アントニー・ブリンケン米国務長官は土曜日、ガザ停戦合意を推進する中東ミッションに出発した。
ハマスが10月7日にイスラエルを攻撃して以来、9回目の中東歴訪となるブリンケン米国務長官は、イスラエル指導部との会談に先立ち、テルアビブへ飛ぶ予定である。
ブリンケン氏はこれまでアラブ諸国を定期的に訪問してきたが、今回はそれ以上の訪問地は発表されなかった。
ブリンケン氏は、ジョー・バイデン大統領がエジプトとカタールと仲介した2日間の停戦協議がカタールの首都ドーハで終了した後、アンドリュース空軍基地を飛び立った。
米政府高官は、進展があったと述べ、イスラエルとハマスの溝を埋めるための提案を行ったと語った。
バイデン氏は、「われわれはこれまでにないほど合意に近づいている」と述べ、ある米政府高官は、このプロセスは「最終局面を迎えていない」と語った。
この高官は、慣例として匿名を条件に語ったが、外交官たちは「実行部隊」を立ち上げており、もし取引が完了すれば、迅速にそれを進めることができると述べた。
ベンヤミン・ネタニヤフ首相の事務所は声明で、交渉担当者は合意に達することについて「慎重な楽観主義」を表明し、停戦が近いという話を退けているハマスに圧力をかけるよう呼びかけたと述べた。
5月31日にバイデン氏が打ち出した計画では、最初の6週間は戦闘が停止し、人質や囚人の解放を伴う恒久的な終結に向けた協議が行われるにつれて延長されることになる。
バイデン氏はこの協定をイスラエルからのものとしているが、ネタニヤフ首相は政権を維持する極右の同盟国からの激しい批判に直面している。
停戦合意は、カマラ・ハリス副大統領を候補者として指名する民主党シカゴ大会が開催される週に、バイデン氏にとって大きな勝利となる。
親パレスチナの活動家たちは、バイデン政権によるイスラエルへの過剰な支援に怒り、シカゴでデモを行うことを宣言した。
AFP通信が集計したイスラエルの公式発表によれば、戦争の引き金となったハマスのイスラエルに対する前代未聞の10月7日の攻撃は、1,198人の死者を出した。
ハマスが支配するガザでは、当局によると4万人以上が死亡し、新たな空爆で同じ家族の15人が死亡した。
AFP