• ヒズボラの戦闘員が国境沿いの小競り合いでイスラエル軍を撃退

エルサレム/ベイルート：イスラエル当局によると、水曜日、レバノンのヒズボラによるロケット弾攻撃を受けたイスラエル北部の町で2人が死亡した。

イスラエルの救急サービスによると、キルヤ・シュモナの町で男性と女性が死亡した。

軍当局によると、レバノンから発射されたロケット弾は約20発に上った。

ヒズボラは水曜日、イスラエル軍の進軍を国境沿いの衝突で押し戻したと主張した。イスラエルが、イラン支援のレバノン武装勢力の殺害された指導者の後継者2名を殺害したと発表した翌日のことである。

ヒズボラはガザ戦争と並行して1年間にわたりイスラエルに対してロケット弾攻撃を続けており、現在はレバノンのイスラエルとの国境沿いの山岳地帯で地上戦を繰り広げている。

ヒズボラは、地中海沿岸に近い国境地域西部のラブーネ村付近でイスラエル軍に対してロケット弾を数回にわたって発射し、イスラエル軍を押し戻したと発表した。

さらに東では、イスラエル兵をMaroun el-Ras村で攻撃し、Mays Al-JabalとMouhaybibという国境沿いの2つの村に向かって進軍するイスラエル軍にミサイルを集中砲火したと発表した。

イスラエル軍によると、ヒズボラの戦闘員は水曜日に国境を越えてイスラエル領内に約40発の弾を発射し、そのうちのいくつかは撃墜された。サイレンが鳴ると、イスラエル人はシェルターに急いで向かった。

一方イスラエルは、戦闘地域から離れた標的も含む空爆を開始した。レバノンの保健省は、シドン北部の海岸沿いの町ワルダニエが攻撃を受け、4人が死亡、10人が負傷したと発表した。

ガザ地区のハマスとイスラエルの1年にわたる戦争の後、レバノンでの戦闘が激化していることで、イランやイスラエルの同盟国である米国をも巻き込む中東全域での紛争拡大への懸念が高まっている。

ここ数週間、イスラエルはヒズボラの幹部に対する暗殺を次々と実行し、レバノン南部への地上作戦を開始し、今週さらに拡大した。

イスラエルは、10月1日に地上作戦の最初の発表を行って以来、最大4個師団の部隊がレバノン国内で活動していると発表している。しかし、レバノン国内に恒久的な駐留拠点を設置したかどうかは確認されていない。

イスラエルのレバノン空爆により、2,100人以上が死亡しており、その大半はここ2週間で死亡している。また、120万人が家を追われている。イスラエルは、ヒズボラのロケット砲攻撃から逃れて避難した何万人ものイスラエル人が帰宅できるよう、ヒズボラを攻撃する以外に選択肢はないと主張している。

イスラエルの空爆による火傷の被害者は、ベイルートのガイタウィ病院の専門治療室で治療を受けている。同病院は、この種の治療室としては国内で唯一の施設である。ロイター通信の記者が目撃したところによると、看護師たちが患者のガーゼを優しく取り替えていた。患者の中には、火傷の程度がひどく、首から下しか覆われていない人もいた。

レバノンの兵士マフムード・ダイウィ氏は、ロイター通信の取材に対し、非番でビーチに向かっているときに、イスラエルの空爆で車がやられたと語った。彼の体は全身火傷を負っていた。

一夜明け、イスラエルは再びベイルート南部郊外を空爆し、ヒズボラの予算と後方支援を担当していたスヘイル・フセイン・フセイニという人物を殺害したと発表した。

人口密度の高い活気のあるこの郊外地区では、イスラエルの避難勧告に従い、多くの住民が地区を離れた。一部のレバノン人は、この避難勧告と、昨年ガザ地区で起きた出来事との類似性を指摘し、ベイルートも同規模の破壊に直面するのではないかという懸念を煽っている。

バイデン、ネタニヤフ両氏が電話会談

事情に詳しい関係筋によると、米大統領は水曜日にイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相と電話会談を行う予定である。

中東は、レバノンにおけるイスラエルの軍事行動への報復として先週イランがミサイル攻撃を行ったことに対するイスラエルの対応を固唾をのんで見守っている。イランによる攻撃による死者は、ヨルダン川西岸地区に落下した破片が直撃したパレスチナ人1人だけである。

バイデン大統領は、イスラエルはイランの石油施設や核施設を攻撃する代替案を検討すべきだと述べた。石油施設への攻撃は世界的な価格高騰を引き起こす可能性がある。

イランの外務大臣は湾岸アラブ諸国を訪問中である。ある高官は、イランに対する攻撃のためにこれらの国々の領空や軍事基地を使用することを許可することは受け入れられないと述べた。

イスラエルのネタニヤフ首相は火曜日、イスラエルによる空爆により、9月27日にイスラエルによるベイルート南部郊外への空爆で死亡したヒズボラの故ハッサン・ナスララ議長の後継者2名が死亡したと述べた。

ネタニヤフ首相は2人の氏名を明らかにしていないが、イスラエルのヨアブ・ガラント国防大臣は、ナスララ議長の後継者と目されていたハシェム・サフィエディン氏が「おそらく排除された」と述べた。

サフィエディン氏は先週末のイスラエルによる大規模空爆以来、消息不明となっている。

ヒズボラの副指導者、ナイム・カセム氏は、同グループがレバノンによる停戦確保の努力を支持したと述べた。同氏は、ヒズボラが停戦に同意するにはガザ地区で個別に停戦が成立していなければならないという、同グループが繰り返し主張してきた条件を明らかにしなかった。ネタニヤフ首相の事務所は、カセム氏の発言についてコメントを避けた。

ロイター