
タレク・アリ・アフマド
ロンドン:コロナウイルス感染拡大対応の中核には政府や宗教指導者たちの現実主義的な姿勢があると、アラブ首長国連邦公共文化外交省大臣補佐官が金曜日のウェブセミナーで語った。
「著名で保守的ながら非常に確立された宗教指導者の多くが、COVID-19感染拡大を阻止しようとする行政指導者たちを支持し、イスラム教において非常に重視されているモスクの金曜礼拝を中止するなどしている」とオマール・ゴバシュ氏は述べた。
『コロナウイルスと理性と宗教』と銘打たれたウェブセミナーは、イギリス国内のアラブ首長国連邦協会の主催で開かれ、同協会のアリステア・バート会長が司会を務めた。
パンデミックにおけるアラブ首長国連邦、そして特にメッカとメディナという2大聖廟を有する国であるサウジアラビアについて、その現実主義的な姿勢をゴバシュ氏は称えた。
「サウジアラビアは現実的な対応を見せており、科学や医学の助言を受け入れるとともに、ハッジ(メッカ巡礼)の専門家たちにも議論の余地を開いてきた」と彼は述べた。
「アラブ首長国連邦は検査に関して、中国と韓国の経験から学ぶことができている」と彼は付け加えた。
「指導力と伝統との融合という我々独自の取り組み方は、我々が前向きであり、継続性の感覚を持ち合わせていることを示しており……我々は常に知識を広く受け入れてきた」とゴバシュ氏は述べた。
「アラブ首長国連邦政府は常にテクノロジーを重視してきており、金曜礼拝はこの時期においては危険を伴う贅沢であると素早く理解した」
ウェブセミナーには、元駐サウジアラビア英国大使のウィリアム・ペイティ氏、アブダビ・セントアンドリュース教会のアンディ・トンプソン牧師、世界史学者であり著述家でもあるピーター・フランコパン氏、元駐アブダビ英国国防担当大使館員のジェレミー・ウィリアムズ氏などが参加していた。