テヘラン:イラン南東部で4人の武装集団が警察署を襲撃し、治安部隊員2人を殺害した。国営テレビが8日に報じた。
イランのスィスターン・バルーチェスターン州の、パキスタンとの国境から約30キロメートルのところにある都市ザーヘダーンで、警察署が武装集団に襲撃され銃撃戦となった。報道によると治安部隊員2人が死亡した。
イランの強力な革命防衛隊は声明の中で、襲撃犯4人は死亡したと述べた
報道によると、同州のアリレザ・マルハマティ副知事は、武装集団がこの警察署に接近しようとしていたこと、手榴弾を所持していたことを明らかにしたが、それ以上の詳細は述べなかった。
国営通信IRNAは別の動きも伝えた。当局が8日、男2人に絞首刑を執行したのだ。この2人は、シーラーズにあるイランで2番目に神聖な場所シャー・チェラーグ廟が襲撃され多くの死者が出た10月26日の事件に関与していた。
報道によると、2人は過激派組織ダーイシュのメンバーで、少なくとも13人の死者と30人の負傷者を出したこの襲撃に関与していた。
半公式のISNA通信・タスニム通信によると、2人はシーラーズで公開処刑された。
実行犯の氏名はソブハン・コムロウニと特定されたが、襲撃があった10月26日の数日後、逮捕時の負傷がもとでイラン南部の病院で死亡した。
国営テレビは当時、この襲撃は「タクフィール主義者」によるものだと報じた。イランの多数派であるシーア派を以前から攻撃しているスンニ派の過激主義者を指す言葉だ。
この襲撃が発生した時、イラン国内の別の場所では、拘束された女性の死をきっかけに過去10年以上で最大の反政府運動が起こってから40日目という象徴的な日を記念するデモが行われていた。事件とデモは無関係とみられた。
AP