
レバノン、ベイルート:レバノンの国営メディアは火曜日、イスラエル軍戦車がキアム村の郊外に侵入したと伝えた。これは、先月開始された地上作戦によるレバノン南部へのこれまでのところ最も深い侵攻である。
国営通信社は、「イスラエル占領軍に属する多数の戦車」がキアム村の東部郊外に侵入したと伝えた。この地点はイスラエルとの国境から約6キロ(4マイル)離れている。
ヒズボラは、誘導ミサイルで2台の戦車を破壊し、キアムの南および南西でイスラエル軍をロケット砲や大砲で攻撃したと発表した。
レバノンの国営通信社は、イスラエル軍が火曜日にキアムに対して一連の空爆を行い、「重火器および中規模の武器を使用した」大規模な掃討作戦を開始したと伝えた。
イランが支援するヒズボラは、火曜日にナイム・カセム副司令官を新たな指導者に指名し、9月30日に地上侵攻が始まって以来、レバノンの国境沿いの村々でイスラエル軍と戦闘を続けている。
AFP通信がレバノン保健省の数字を基に集計したところによると、イスラエルによるレバノンへの集中攻撃が始まって以来、レバノン全土で1,754人が死亡している。
ヒズボラは、イスラエル軍がレバノン国内のどの村においても完全な支配権を確立するには至っていないと主張している。侵攻から数週間が経過し、イスラエル軍の浸透を阻止する作戦が繰り返されている中での主張である。
キアムという大きな町は象徴的な意味を持つ。
イスラエルがレバノン南部を占領していた時代には、イスラエルの代理民兵組織である南レバノン軍が運営する悪名高い刑務所があった。
イスラエル軍は2000年、22年間の占領の後、この地域から撤退した。
AFP