
エルサレム:国連パレスチナ難民救済機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は木曜日、ガザでは「最悪の事態がまだ続く」恐れがあると述べ、イスラエルが空爆と地上戦を再開した後の「終わりのない」苦しみを非難した。
「イスラエル軍による空と海からの砲撃は3日目も続いている。北部と南部を分離する地上侵攻が続いていることから、最悪の事態がまだ続くのではないかと懸念している」と同事務局長は続けた。
イスラエルは水曜日、ガザでの地上作戦の再開を発表し、人質の返還とハマスの政権からの排除を求める「最後の警告」をガザの住民に発した。
ハマスが支配するガザの保健省によると、火曜日未明から激しい空爆がガザを襲い、190人以上の子どもを含む少なくとも504人が死亡した。
ガザの救急によれば、木曜日未明のハーン・ユーニス近郊での爆撃で、少なくとも10人以上が死亡したという。
同事務局長は、さらに「私たちの日々の見守りの下、ガザの人々は最悪の悪夢を何度も何度も経験している。最も非人道的な試練が際限なく繰り返されている」と非難した。
イスラエル軍は木曜日、パレスチナ自治区の南北の大動脈の通行を禁止したと発表した。
「避難命令が出され、何万人もの人々が避難を余儀なくされている」とラザリーニ氏は述べ、「戦争が始まってから1年半近くが経つが、大多数はすでに避難を余儀なくされ、物 のように扱われている」と続けた。
イスラエルの新たな攻撃は、1月中旬の脆弱な停戦以来、ガザの平穏を打ち砕いた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長はまた、イスラエルが3月初旬から実施しているガザへの人道援助封鎖を非難した。
「停戦の更新、ガザの人質全員の尊厳ある解放、人道援助と物資の妨げのない物流が今必要なのです」と同氏は述べた。
ガザ停戦の第一段階は、15ヶ月以上にわたる戦闘をほぼ停止させたが、次のステップをめぐる行き詰まりの中で、今月初めに期限切れとなった。
イスラエルは約束された第二段階の交渉を拒否し、代わりに第一段階を延長して残りの人質をすべて返すよう求めた。
これは、持続的な停戦に関する協議を遅らせることを意味し、ハマスは当初の取り決めを再交渉しようとする試みとして拒否した。
AFP