
アラブニュース
ロンドン:パレスチナのマフムード・アッバース大統領は19日、イスラエルおよび米国との間で締結した全ての合意の終了を宣言した。
同大統領は、占領されているヨルダン川西岸の一部を併合するイスラエルの計画について議論するためのラマラでの緊急会議中にこの発表を行った。
同氏は、この決定にはイスラエルとの安全保障協定が含まれ、1993年に調印されたオスロ合意で定められたものが含まれると述べた。
「パレスチナ解放機構とパレスチナ国は今日現在、米国政府およびイスラエル政府との全ての合意および了解事項、そして安全保障を含むこれらの了解事項と合意に基づく全ての義務を免除されている」とアッバス氏は述べた。
この劇的な発表は、イスラエルが、17日に宣誓した新連立政権によって取られたスタンスで、占領されているヨルダン川西岸の一部を併合する準備を進めている中、行われた。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相はパレスチナ領であるヨルダン渓谷地域を併合することを選挙運動中に約束した。
アッバース氏は、合意を破棄すれば、イスラエルは「占領国として国際社会の前で全ての責任と義務を負う」ことになると述べた。
同氏は米国のことも痛烈に非難した。米国はドナルド・トランプ政権の下、米国大使館のエルサレムへの移転など、パレスチナ人に対して強硬路線を取っている。
「我々は、パレスチナ人に降りかかった圧制の責任は全て米国政府にあると考え、米国は、パレスチナ人に対する攻撃的で不公正な決定と措置において、イスラエル占領政府の主要なパートナーであると考える」とアッバ-ス氏は述べた。