
イスタンブール:米国は、最終的にはシリアにある基地のうち1つを除いてすべて閉鎖することを視野に、シリアにおける軍事的プレゼンスを縮小し始めている、と同国担当の米国特使がインタビューで語った。
長年シリアを支配してきたバッシャール・アサド政権が失脚してから半年、米国はダーイシュ・グループと戦うために2014年に発足した軍事作戦部隊「OIR(Operation Inherent Resolve)」の一環として、そのプレゼンスを着実に縮小している。
「軍事ベースでは、OIRへの関与の縮小が起こっている」と、トム・バラック米シリア担当特使は月曜深夜、トルコのNTVのインタビューで語った。
「8つあった基地は5つになり、3つになった。最終的には1カ所になるだろう」しかし彼は、12月にアサドを打倒したアフメド・アル・シャラア暫定指導者のもとで、シリアが依然として安全保障上の大きな課題に直面していることを認めた。
アサド政権の退陣は、14年間続いたシリアの血なまぐさい内戦に終止符を打ったが、新政権は最近の宗派間暴力を抑えるのに苦労している。
駐トルコ米国大使でもあるバラック氏は、国内の民族・宗教グループの「統合」を呼びかけた。
「いまだに非常に部族的だ。それをひとつにまとめるのはとても難しい」と彼は言った。
しかし、「私はそうなると思う」と彼は付け加えた。
米国防総省は4月、ダーイシュの存在は 「残党 」にまで減少したとして、今後数カ月でシリア駐留軍を1000人以下に半減させると発表した。
AFP