• コーエン氏は、供給の削減についてエジプトとヨルダンと連絡を取り合っている、と述べた。
• 「戦略的備蓄を使いたくないので、輸出を削減する必要があった」

テルアビブ：イスラエルは、同国の軍が安全と判断した時点で天然ガス輸出を再開する。イスラエルのエネルギー相エリ・コーエン氏が水曜日に述べた。イスラエルとイランの空戦が6日目に突入した中での発表だ。

イスラエルの3つのガス田のうち、地中海沿岸に位置し、エジプトとヨルダンへの輸出の大部分を占めるシェブロン社が運営するレヴィアタンとエネルジェアン社のカリシュの2つが、イスラエルとイランの衝突を受けて6月13日から停止している。

これにより、主に国内供給に用いられる古いタマルガス田のみが稼働している。

コーエン氏は、供給削減についてエジプトとヨルダンと連絡を取っていると述べた。

「彼らは、私たちが戦争状態にあることを理解している。戦略的備蓄を使用することは避けたいので、輸出を削減する必要があった」とコーエン氏は記者会見後、ロイター通信に語った。

「できるだけ早く別の掘削装置を使用し、ガス供給（輸出）に活用できることを願っている。私にとって最も重要なのは（イスラエルへの）供給だ」と、イランとの紛争中の燃料需要に言及した。

別のガス田が再開される時期は不明だとコーエン氏は述べ、次のように付け加えた：「私たちは彼ら（軍）と海軍と協力しており、現在のところ、彼らの推奨は1つのガス田を継続し、2つを停止することだ」

イスラエルのガスはエジプトの消費量の約15～20％を占めていると、ジョイント・オーガニゼーションズ・データ・イニシアチブ（JODI）のデータが示している。イスラエルのガス供給の混乱により、エジプトの肥料メーカーは金曜日に操業を停止した。

イスラエルは、イランが核兵器の開発寸前であると判断し、金曜日にイランに対する空爆を開始した。イランは、核開発は純粋に民生目的であると主張している。

その他のエネルギー源
コーエン氏によると、イスラエルのエネルギー部門は通常通り稼働しており、石炭、ディーゼル、再生可能エネルギーの備蓄もあるため、不足は予想されていない。

イスラエルのハイファにある石油精製施設が今週、イランのミサイル攻撃を受け、3人が死亡し、操業が停止した。

コーエン氏は、施設が1ヶ月以内に操業を再開することを希望していると述べたが、南部の別の精製施設は引き続き稼働している。

コーエン氏によると、金曜日から電気生産に占める再生可能エネルギー（太陽光発電）の割合は2倍以上に増加し、約40％に達した。

イランの空爆により、下水処理施設とパイプラインにも一部損傷が発生した。

コーエン氏は、イランに対する勝利には数週間かかる可能性があると認めつつも、イスラエルのエネルギー需要は満たせると述べた。

「イランは私たちの施設の一部を攻撃したが、イスラエル市民と軍隊の燃料、ガス、電気、水を含むすべてのエネルギー需要を供給できる非常に強力なエネルギー施設を保有している。」

ロイター