
カイロ:エジプトのアブドゥルファッター・エルシーシ大統領は火曜日、イスラエルがガザで「飢餓と大量虐殺の戦争」を進めていると述べ、カイロがパレスチナ領土への救命援助の入国を妨げているとの非難を否定した。
「ガザでの戦争は、もはや政治的な目標を達成したり、人質を解放したりするための戦争ではない」とエルシーシ氏はベトナムの首相とともにカイロで記者会見した。
イスラエルは2023年10月7日のハマスの攻撃に呼応して攻撃を開始し、パレスチナの過激派組織を粉砕し、人質を解放することを誓った。
エルシーシ氏は、「この戦争はとっくにいかなる論理も正当化も超えており、飢餓と大量虐殺の戦争になっている」
「パレスチナの大義を根絶するために、組織的な大量虐殺が行われている」と述べた。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエル軍がガザ全域を占領する可能性があるとイスラエルメディアが報じた翌日、イスラエルは火曜日、ガザで拘束されている人質を解放するためにハマスの敗北を「完了」させなければならないと述べた。
イスラエルはガザへの援助を大幅に制限している。ガザは戦争から22ヶ月が経ち、壊滅的な飢饉に陥っている。
ハマスが統治するガザ地区の保健省によれば、61,000人以上のパレスチナ人が死亡している。
イスラエルに対する国際的な圧力の高まりを受けて、5月下旬になってようやく、イスラエルとエジプトに隣接するガザに援助が入り始めた。
エルシーシ大統領は、エジプトが包囲に加担しているという「破綻した」非難に対して、ラファ検問所は「閉鎖されていない」と繰り返した。
ラファ検問所は、2024年5月にイスラエル軍がパレスチナ側を占領し、閉鎖を余儀なくされるまでは、戦争初期の数カ月間、援助の重要な入口だった。
「イスラエル軍がパレスチナ側に駐留していない限り、この検問所は援助を持ち込むことができた」とエルシーシ大統領は述べ、援助を積んだ5000台のトラックがガザへの入国を待っていると付け加えた。
彼はまた、紛争終結を求めるエジプトの一貫した「積極的」な役割を擁護した。
戦争が始まって以来、カイロはイスラエルとハマスの仲介役として、アメリカやカタールとともに、イスラエルの攻撃を繰り返し批判しながら、微妙なバランス感覚を保ってきた。
カイロはまた、パレスチナ人をエジプトに移住させるというアメリカの計画を何度も拒否し、休戦交渉が何度も決裂するなかで道半ばに陥っている同領土の復興計画を働きかけてきた。
エルシーシ氏は火曜日、「エジプトは常に援助のゲートウェイであり続け、パレスチナ人を移住させるゲートウェイではない」と述べた。
「我々はいつでも援助を受け入れる用意があるが、パレスチナ人を受け入れたり、彼らの土地から追い出したりする用意はない」
エルシーシ氏は先週、パレスチナ人をエジプトに移住させる計画を宣伝していたドナルド・トランプ米大統領に介入するよう促し、「戦争を終わらせ、援助をもたらし、この苦しみを終わらせることができるのは彼だ」と述べた。
AFP