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「富岳」で生成AI基盤完成=日本語能力に特化―東工大・富士通など

東京工業大や富士通などは10日、スーパーコンピューター「富岳」を活用し、文章などを自動で作る生成AI(人工知能)の基盤となる大規模言語モデル「Fugaku―LLM」を開発したと発表した。
東京工業大や富士通などは10日、スーパーコンピューター「富岳」を活用し、文章などを自動で作る生成AI(人工知能)の基盤となる大規模言語モデル「Fugaku―LLM」を開発したと発表した。
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11 May 2024 02:05:07 GMT9
11 May 2024 02:05:07 GMT9

東京工業大や富士通などは10日、スーパーコンピューター「富岳」を活用し、文章などを自動で作る生成AI(人工知能)の基盤となる大規模言語モデル「Fugaku―LLM」を開発したと発表した。学習データの多くに日本語を用いており、国内のニーズに合わせた生成AIの研究につながることが期待される。

富岳を使った開発は2023年5月から開始され、東北大や名古屋大、理化学研究所なども参加した。学習データの約6割が日本語で、松尾芭蕉の俳句に関する質問にも流ちょうに回答できるなど、日本語能力に特化している点が特徴だ。

こうしたデータは開発に当たって独自に収集したもので、有害な文言をあらかじめ排除するなどした。このため学習の全過程を把握でき、海外のモデルと比べて透明性と安全性が向上したという。 

生成AIの開発には通常、画像処理半導体(GPU)を持つスパコンを使用するが、富岳にはGPUが搭載されていない。開発では通信性能を最適化するなどして富岳の計算能力を向上させ、モデルの完成につなげた。

「Fugaku―LLM」は10日からソースコードが公開されており、富士通のホームページからも利用できる。

東京工業大の横田理央教授は同日の記者会見で、「富岳での開発はチャレンジングな部分もあったが、克服できることが実証できた」と強調。「外国製に一切頼っていない点は大きな成果だ」と述べた。

時事通信

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