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レバノン 盗難の取り締まりのため検問所を増設

(Shutterstock)
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18 Dec 2021 03:12:36 GMT9
18 Dec 2021 03:12:36 GMT9
  • 国内各地で起きている盗難被害は、レバノンの人々にとって別の深刻な問題の現れでもある

ナジャ・フーサリ

ベイルート:木曜日、レバノンの中央安全保障理事会は「各地で繰り返される盗難を防止するために検問所を増やす」ことを決めた。

この決定は、最近スリや車両の盗難が増え、さらに停電によってレバノンの街路から灯が消えたために住居侵入窃盗が増加したことへの対応である。夜は真っ暗になるためにヒズボラの安全なエリアでさえ窃盗犯は自由に忍び込みやすくなっている。

バサム・マウラヴィ内務大臣は、レバノンの保安サービス部門長全員との会議の後に発表を行った。

「窃盗犯や、問題行動を起こした人は追跡され、訴えられる」と内務大臣は言った。「その人たちにとって安全な場所はどこにもない」

レバノンは「一つの国家として、犯罪者や逃亡者が法から逃れられる温床になってはならない」とマウラヴィ氏は言った。

活動家のファディ・ナザル氏は次のようにツイッターに投稿した。「スリと窃盗の嵐がベイルートの南部郊外を襲った。私の知人が10人以上、襲撃と窃盗の被害に遭っている。警備員の目の前で、指名手配犯が自由にうろついている」

国内各地で起きている盗難被害は、レバノンの人々にとって別の深刻な問題の現れでもある。

水曜日の夜、レバノン軍が、ベイルート南部郊外のヒズボラ関連地域と見なされているアル・アムルシヤの暴力団を取り締まった。

この暴力団は前日にザルカのビブロス銀行の支店に武装強盗に入り、支店長を射殺していた。この襲撃中に軍隊に対しても発砲した。

軍は、逃げようとした暴力団メンバー2人が5階のベランダから飛び降りて即死し、3人目のメンバーを逮捕したと報告した。

マウラヴィ氏はレバノンの包括治安部隊に、バーレーンのアル・ウェファク組織のメンバーを国外追放する措置を講じるよう要請した。この組織は、ベイルートで記者会見を開き、バーレーンを侮辱していた。また、ヒズボラと密接に関係している。

中央安全保障理事会の会議の後、マウラヴィ氏はその措置について説明した。「レバノンの国益のために必要な決定だ」

ヒズボラの支持者たちはソーシャルメディアを利用し、政府が反ヒズボラの動きをとったとしてマウラヴィ氏の決断を批判した。

木曜日、レバノンのナジーブ・ミカティ首相は声明を出した。「レバノンは、兄弟であるアラブ諸国、特に湾岸諸国との緊密な関係を堅持する」

そして、レバノンは「アラブ諸国を侮辱したり、各国の問題に干渉したりするためのプラットフォームにはならない」と語った。

一方、ベイルートは、レストランやショップが並ぶ地域を中心に、ベイルートの路上で物乞いの増加を抑えるキャンペーンの実施を発表した。

「街の物乞いの人々は通行人に故意に嫌がらせをしている」と自治体は述べた。

「市の警備隊は、指定のコンテナからゴミを取り出して路上にばらまいている人々を取り締まっている。このゴミ漁りが原因で昆虫や齧歯動物が増殖し、悪臭が広がっているからだ」

経済状況の悪化を理由に、公共交通機関の運転手たちは木曜日に路上で抗議行動を行った。

その日の午後、バールベックで1人の男性が厳しい生活環境に抗議し、ガソリンをかぶって点火し、重い火傷を負って死亡した。

レバノンと中東のメンタルヘルスに対する意識向上に取り組むNGO「メンタルヘルスのための国家プログラム、世界保健機関と容認」は、最近ベイルートで開催した会議の中で「心理的崩壊はあらゆる年齢層のレバノン人に忍び寄り、自殺のリスクを高めている」と明言した。

直近の統計によると、レバノンでは少なくとも48時間に1人が自殺している。

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