• カタールでの最新の間接協議は7月下旬に暗礁に乗り上げた
• イスラエルとハマス、米国の停戦提案の進展のなさをめぐって非難の応酬

カイロ：イスラエル軍の飛行機と戦車は一晩中ガザ市東部を砲撃し続け、少なくとも11人が死亡した、と目撃者や医療関係者が火曜日語った。ハマスの指導者ハリル・アル＝ハイヤ氏は、米国が支援する停戦計画を復活させるための会談のためにカイロを訪れる予定である。

カタールでの最新の間接協議は、7月下旬に行き詰まり、イスラエルとパレスチナ過激派組織ハマスが、60日間の停戦と人質解放に関する米国の提案に進展がないことをめぐって非難の応酬に終始した。

イスラエルはそれ以来、新たな攻撃を開始し、2023年10月の戦争勃発直後に占領したガザ市を掌握してから撤退すると述べている。武装勢力は再編成し、それ以来、主にゲリラ的な戦争を繰り広げている。

ガザ北部の広大な都市への新たなイスラエル軍の侵攻がどれほどの期間続くのか、また以前の作戦とどう違うのかは不明だ。

しかし、ベンヤミン・ネタニヤフ・イスラエル首相は、ガザに対する軍事的支配を拡大する計画を立てており、10月に開始される見込みである。ガザの広範囲に及ぶ荒廃と、200万人を超えるガザのホームレス人口の間に広がる飢餓の危機に対する世界的な反発が高まっている。

イスラエル国内でも批判が巻き起こっており、軍参謀総長は、生存している人質を危険にさらし、イスラエル兵の死の罠になりかねないと警告している。また、ガザ市周辺に住む推定100万人のパレスチナ人たちの間で、さらなる避難と苦難が発生する恐れも出てきた。

目撃者や医療関係者によると、イスラエル軍の飛行機と戦車は一晩中ガザ市東部地区を再び攻撃し、ゼイトゥーン郊外の2軒の家で7人、市中心部のアパートで4人が死亡したという。

ガザ地区南部では、ハーン・ユーニス市の家屋へのイスラエル軍の空爆により、夫婦と子供を含む5人が死亡し、近郊の海岸沿いのマワシ市のテント野営地への空爆により4人が死亡した。

イスラエル軍は、これらの報告を調査中であり、民間人の被害を軽減するために予防措置をとっていると述べた。これとは別に、イスラエル軍は火曜日、過去1ヶ月間にガザ北部で数十人の武装勢力を殺害し、武装勢力が使用するトンネルを破壊したと発表した。

飢餓と栄養失調による死者増加

ガザでは過去24時間で、子供2人を含む5人が飢餓と栄養失調で死亡したと、同領土の保健省が発表した。この新たな死者により、戦争が始まって以来、同じ原因による死者は227人（うち子ども103人）に上ったという。

イスラエルは、ハマスが支配する飛び地の保健省が報告した栄養失調による死亡者数に異議を唱えている。

戦争が始まったのは2023年10月7日、ハマス率いる武装勢力が国境を越えてイスラエル南部に突入し、イスラエルの数字によれば、1200人が死亡、251人が人質に取られた。

それ以来、イスラエルはガザのイスラム主義者ハマスに対して地上戦と空爆を行い、61,000人以上のパレスチナ人を殺害し、飛び地の大部分を廃墟にし、食料、飲料水、安全なシェルターの深刻な不足という人道的災害をもたらした。

極右の超国家主義連合軍を擁するネタニヤフ首相は、イスラエルによるガザの占領と再定住を望んでおり、ハマスが根絶されるまで戦争は終わらないと宣言している。

停戦交渉に詳しいパレスチナ当局者は、ハマスが交渉のテーブルに戻る用意があると述べた。

しかし、イスラエル軍撤退の範囲や、ハマスがパレスチナ国家樹立前に拒否している武装解除の要求など、重要な問題で両者の隔たりは依然として大きいようだ。

あるアラブの外交官は、仲介役のエジプトとカタールは交渉の復活をあきらめておらず、イスラエルが新たなガザ攻撃計画を発表したのは、脅しではなく、ハマスに交渉のテーブルに復帰してもらうためではないか、と語った。

ロイター