
エルサレム:100以上の団体が署名した共同声明によれば、外国の援助団体を規制するイスラエルの新しい法律は、ガザへの物資搬入要請を拒否するためにますます利用されるようになっている。
外国の援助団体とイスラエル政府との関係は、長い間緊張関係に悩まされてきた。
2023年10月のハマスによるイスラエルへの前代未聞の攻撃をきっかけに、揺れ動く関係はさらに緊張を増している。
「イスラエル当局は、数十のNGOからの救命物資の搬入要請を、これらの団体は『援助を届ける権限がない』として拒否している」と共同声明には書かれている。
オックスファムや国境なき医師団(MSF)などが署名したこの書簡によると、7月だけで少なくとも60の援助物資のガザへの搬入要請が拒否されたという。
イスラエル政府は3月、パレスチナ人と活動する外国の非政府組織(NGO)に対する新しい規則を承認した。
この法律は、援助団体がイスラエル国内でその地位を維持するためにどのように登録しなければならないかという枠組みを更新するもので、申請が拒否されたり、登録が取り消されたりする可能性を示す条項も含まれている。
イスラエル当局が、その団体がイスラエルの民主的性格を否定したり、イスラエルに対する「委縮キャンペーンを促進する」と判断した場合、登録が拒否される可能性がある。
「残念ながら、多くの援助団体が敵対的な、時には暴力的な活動の隠れ蓑となっている」とイスラエルのアミカイ・チクリディアスポラ大臣はAFPに語った。
「敵対的活動や暴力的活動と関係がなく、ボイコット運動とも関係がない団体には、活動の許可を与える」とチクリ大臣は付け加えた。
しかし、援助団体によれば、この新しい規則によって、ガザの人々は援助が受けられなくなるという。
「私たちの使命は命を救うことですが、登録制限のために、市民は緊急に必要な食料、医薬品、保護を受けられないまま放置されています」と、パレスチナ自治区の慈善団体CAREのディレクター、Jolien Veldwijk氏語った。
Veldwijk氏によると、イスラエルが3月にパレスチナ自治区を全面封鎖して以来、CAREは5月に部分的に封鎖を緩和したものの、ガザに援助物資を届けることはできていないという。
イスラエルは以前から、ハマスがパレスチナ自治区に入る援助を盗んでいると非難しており、5月以降、政府は米国が支援するガザ人道基金に食糧配給センターの管理を任せている。
ガザの民間防衛機関によると、その活動は、毎日何千人ものガザ人がハブに近づこうと奔走し、イスラエル兵に撃たれるなどして、しばしば混乱に見舞われているという。
AFP