
バグダッド:月曜日、ロケット弾がバグダッド空港に打ち込まれ、イラク軍当局者によると、米軍兵士や外交官が駐留する施設の近くに着弾した。
同空港では3月中旬以来、新型コロナ拡大を防止するために商業航空便の発着を停止していた。イラクでは、2万人以上が感染し1,100人以上の死者が出ている。
イラク軍の声明によると、「ロケット弾による死傷者や物的損害は出ていない」という。
犯行声明は出ていないが、米政府はイラン政府の支援を受けたイラン国内の戦闘員が関与した同様の事件の主導者を非難している。
10月以降、イラン国内の米関連施設を狙って約30回の攻撃が行われ、軍事基地、イランの米国大使館、米国の石油会社などが対象になった。
攻撃のいくつかは、米国が親イラン武装グループと考える謎の勢力が犯行声明を出している。
攻撃の頻度は3月に入ってから大幅に減ったが、ここ2週間で増加に転じた。これは米・イラク間の戦略対話の開始と時期を同じくする。
6月8日以降、米国大使館、バグダッド空港、米軍やその他外国軍が駐留する北部の基地を標的に計6回のロケット弾攻撃が行われた。
新たな戦略的対話の一環として、米政府はすでに、昨年約5,200人だった同国内の駐留米兵の数をさらに減らすことを約束している。
しかし、米国政府は、ロケット弾攻撃を行っている者たちに対して、毅然とした行動をとるようイラク政府に要求している。
ムスタファ・カディミ首相は先日、攻撃について議論するために国家安全保障会議を招集し、犯人に責任をとらせることを約束した。
イラクの治安部隊は、ロケット弾を発射している初歩的な発射装置を定期的に回収しているが、まだ発射した者は拘束していない。
AFP