
フランチェスコ・ボンガラ
ローマ:イタリア政府は8月7日、レバノンの首都、ベイルートで今週発生した2度の爆発により、広範囲に及ぶ甚大な被害が生じ、150人以上が死亡し、数千人が負傷したことを受けて、レバノンを支援する約束をした。
この爆発の犠牲者の1人は、92歳のイタリア人女性であり、レバノンの国際連合レバノン暫定駐留軍のイタリア人兵士2人も負傷した。
レバノンのハッサン・ディアブ首相との電話会談で、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相は「謹んで哀悼の意」を表し、レバノンへの無条件支援を申し出た。
コンテ首相はイタリアが既に「人員と物資」を送る手配をしており、必要とされるいかなる支援もさらに提供する用意があると述べた。
コンテ首相の官邸からの声明は、この2人首相が緊密に連絡を取り合うことで合意したと述べていた。
ルイジ・ディマイオ外務大臣は、医療物資8.5トンを積んだ支援機をレバノンに派遣しており、必要に応じてさらなる支援も続けると述べ、レバノンのカウンターパートであるチャーベル・ウェーベ外務大臣に次のように約束した。「イタリアはレバノンを支援し続けます。この苦難の中で、イタリアはレバノンの人々と共にあります」
「このような悲劇の後には、国際社会が迅速に対応し、支援しなければなりません。イタリアとレバノンは同じ側にいるのです」と、ディマイオ外務大臣は付け加えた。
イタリアのテレビニュースチャンネル、TG5にディマイオ外務大臣は次のように語りかけた。「レバノンで起きた事故は悲劇です。私たちイタリア人にとって、レバノンは第2の故郷であり、爆発事故から国内を安定化させようとしているレバノンを支援しています。レバノンの安定は、地中海全体のためになるでしょう」
イタリア空軍の支援機2機が今週ベイルートに着陸した。1機目はシバーン(CBRN)[化学(chemical)生物(biological)放射性物質(radiological)核(nuclear)]と建造物の構造的安定性の分野の専門家22名のチームを乗せており、2機目はレバノンの公立病院のために、レバノン軍に寄贈された医療物資(外傷器具キット)8.5トンを積んでいた。
人道的手支援の観点から、イタリア外務省の開発協力機構はレバノン赤十字に700,000ユーロ(823,000ドル)、赤十字国際委員会に176万ドル、国際連合人道問題調整事務所に118万ドル、イタリアのNGOが実施するプロジェクトに235万ドルの緊急支援をまとめている。
イタリア政府はまた、いずれ近いうちに国連、赤十字社のいかなる呼びかけにも対応する用意があるとも述べた。
フランシスコ教皇もまた、「多大なる困難と苦難の(この)時期に、レバノン教会のニーズを支えるために」、バチカン市国から300,000ドル足らずを寄付した。