
アラブニュース
ロンドン:レバノンの野党の指導者であるラフィーク元首相の息子バハー・ハリーリー氏は、ベイルートでの壊滅的な爆発に関し、ヒズボラとレバノンの政治エリートを非難した。火曜日の爆発では150人以上が死亡し、数千人が負傷している。
ハリーリー氏は今週初め、レバノンの一般市民はイランに同盟するグループがベイルートの港、爆発のあった現場、市の空港を支配していることを知っていると語った。
彼は、当局が巨大な爆発を引き起こしたと考えられている極めて危険な硝酸アンモニウムが港の倉庫に保管されていたことを知らなかったとは「考えられない」と付け加えた。
ハリーリー氏は次のように述べている。「私たちが問わなければならないのは、どうして6年もの間この可燃性物質が人口200万人のこの都市の中心部に置いておくことを許されたかということです。ヒズボラが硝酸アンモニウムが保管されていた港と倉庫を管理しているのは極めて明白です。彼らが港や空港に出入りするものを知らないということはあり得ません。可能性はゼロです。それを人口200万人の都市の中心に置いておくという彼らの決定は最悪でした。その結果、市の中心部は破壊されてしまったのです。」
この爆発により少なくとも158人が死亡、5,000人以上が負傷し、さらに数十人が行方不明、30万人が家を失い、その被害は150億ドル相当に及ぶものと推定されている。
爆発の調査を担当する裁判官は、16人の港湾職員が逮捕されたことを確認した。同氏によると、港湾および税関職員を含む18人が尋問されていると国営通信は伝えた。
レバノンの人々は土曜日に路上に繰り出して抗議し、政治エリートの間で腐敗と無能が蔓延しており、彼らが国を経済的絶望に追いやったとして非難した。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は今週ベイルートを訪れ、レバノンの人々に対する同国の支援を伝えるとともに、レバノンで抜本的な政治改革がなければ国は「沈み続ける」と警告した。
ハリーリー氏はまた、港で起こった悲劇の国際的な調査を求めている数多くのレバノンの政治家の一人である。
「その日、港で実際に何が起こったかについて推測することはできませんが、ヒズボラはテロ組織であることはよく知られており、被る破壊が多ければ多いほど、彼らにより有利に働くと思います」と彼は言う。「政府との共生関係により、彼らは自らが望むことを全幅の自信を持ってできるのです。」
「私たちはこの悲劇に関する緊急の国際的調査を必要としています。政府やヒズボラが適切な調査を行うということは期待できません。私たちは外部の、そして早急の調査が必要なのです。」
「これら2人の軍閥のリーダー間には破綻した関係があり、彼らは去らなければなりません。歴史は軍閥のリーダーが国を成長させないことを証明してします、彼らはそれを悪用するのです。私たちはレバノンを国家から国民に取り戻す必要があるのです」と彼は語った。
ハリーリー氏のヒズボラについてのコメントは、イスラエルのダニー・ダノン国連大使が2019年にイラン軍がヒズボラを武装させるために港を悪用しているとした警告したのに続くものである。
ダノン氏は昨年、国連安全保障理事会に対し次のように発言している。「イスラエルは、イランとゴドス軍が民間の海路、特にベイルート港の利己的な利用を推し進めていることを発見しました。ベイルート港は今やヒズボラ港と化しています。」
レバノン特別法廷でのラフィーク・ハリーリー暗殺事件の調査は金曜日にその判決を言い渡すことになっていたが、評決は8月18日まで延期された。
ヒズボラは、米国や英国を含む多くの国でテロ組織として指定されており、1月に英国はヒズボラの政治部門をテロ組織の一部であるとともにその軍事部門であるという認識を示した。