アラブニュース
ドバイ:アラブ首長国連邦(UAE)では、最前線で働く医療従事者の子どもたちが、国内の全ての公立学校で、奨学金を受ける対象となる、と国営通信社、WAMが報じた。
『ハヤクム(Hayyakum)』と呼ばれるこの新たな取り組みは、最前線で働く医療従事者の多くが経験している経済的負担を、多少なりとも軽減し、自らの仕事を続けてくれるように励ますことを目指している。
およそ1,850 人の子どもたちが既にこの奨学金を受けており、授業料、通学費、ラップトップコンピューターの購入費用に充てている。
「フロントライン・ヒーローズ・オフィスで私たちは、最前線(フロントライン)で働く人々が、我が国の数百万人の人々に提供してくれた支援と思いやりに対して、同じレベルの支援と思いやりを、その方たちにも提供してあげたいのです」と、フロントライン・ヒーローズのシェイク・スルタン・ビン・タヌーン・アル・ナヒャン会長は語った。
フロントライン・ヒーローズ・オフィスは、COVID-19のフロントラインで働いているUAEの医療従事者・非医療従事者を支えるために、2020年7月に設立された。
「彼らの子どもたちが新学年のスタートを切るとき、私たちは万事上手くいって欲しいと思っています。そして、その子供たちが親の歩んだ道をたどり、優秀な社会の一員となった姿を見ることを心待ちにしています」と、アル・ナヒャン会長は付け加えた。
同国のフセイン・ビン・イブラヒム・アル・ハマディ教育大臣は、この奨学金を歓迎し、これはまさにコミュニティーの真の連帯を示している例だと評した。
「教育相はフロントラインで働く医療従事者の子どもたちに、教育支援を直接提供しようとしているので、医療従事者たちは自らのかけがえのない気高い仕事を続けていくことができるのです」と、アル・ハマディ教育大臣は語った。