
アムマン:シリアの反政府勢力の情報筋によると、ロシアの戦闘機が日曜日、反政府勢力が制圧するシリア北西部を空爆し、今回の空爆はトルコとロシアが約6ヶ月前の停戦合意により主要な戦闘を停止させて以来、最大規模だったという。
目撃者によると、戦闘機はイドリブ県内の西部郊外を空爆し、シリア軍前線基地付近からイドリブ県南部の山間部のジャバル・アル・ザウィヤ地域に向け激しい砲撃があったという。空爆直後、死傷者の報告はなかった。
「これら30の襲撃は、停戦合意以来、圧倒的に最も激しい攻撃である」とモハメッド・ラシード氏は述べた。 モハメッド・ラシード氏は元反政府勢力軍の役人でありボランティアの飛行機愛好家である。彼の飛行機愛好家のネットワークはラタキア西海岸のロシア空軍基地の様子を追っている。
他の追跡センターによると、ロシアのスコイジェット機はホルシュ地域とイドリブ県の西にあるアラブ・サイードの町を空爆したという。正体不明の無人機もまた、ハマ州の西にあるサヘル・アル・ガブ平原の反乱軍が制圧する2つの町を空爆した。
3月の停戦合意により、トルコと国境を接する地域で数ヶ月間の戦闘後に100万人以上の人々を避難させることとなったロシア軍が支援する空爆作戦が終了して以来、大規模な空爆は行われていない。
空爆直後、モスクワやシリア軍からのコメントはなかった。モスクワやシリア軍は停戦合意を破綻させ、軍が支配する地域を攻撃する最後の砦に対し影響力を持つ過激派集団を長期に渡り非難してきた。
トルコのテイップ・エルドアン大統領とロシアのウラジーミル・プーチン大統領との間の停戦合意により、トルコがロシア支援軍の新たな進出を阻止するために数千人の軍隊をイドリブ州に投入した後の両国間の軍事的対立が緩和された。
シリアの動きを追っている欧米の外交官によると、ロシアは水曜日の協議の最新ラウンドにおいて、トルコに対し、イドリブ県内の大規模な軍事的プレゼンスを縮小するよう圧力をかけた。トルコ軍と連絡を取っている反対勢力の情報筋によると、トルコは現地の数十の基地に1万人以上の部隊を駐留させているという。
目撃者の話では、シリア軍の前哨基地からトルコ軍基地に対する散発的な砲撃がここ2週間で急増している。反乱軍はシリア軍とその同盟軍が前線に部隊を集めていたと述べる。
2人の目撃者によると、少なくとも15台の装甲車で構成されたトルコ軍の部隊がカフルルシンの国境を越えてシリアに入り、イドリブ県内農村部にある主要基地の方向に向かっているところを、夜通し目撃されたという。
ロイター通信