
アラブ・ニュース
ジェッダ: イラン当局は、コロナウイルスの公式な症例数が実際の感染規模を反映していないことを初めて認めた。
イラン政府が事実を認めたのは、イラン国内での新型コロナウイルスによる一日当たりの死者数が、先週水曜日の279人を超えて過去最多の337人となった月曜日だった。
イラン国内での新型コロナによる死者数は3万人を超えており、総感染者数は月曜日に4,251人増加し534,631人となった。
イラジ・ハリルチ保健副大臣は、実際の数は公的に報告されているよりも多いと述べ、その主な理由として「検査と報告の手順」を挙げた。
イランは、ウイルス蔓延が確認されていたにも関わらず聖職者らが巡礼者らにマシュハドやゴムの聖地訪問を奨励するなど、今年初めの最初の感染拡大時の対応に遅れを取り、現在では中東で最も被害が大きい国となっている。
保健省広報担当者のSima Sadat Lari氏は月曜日、「最近、新型コロナによる死亡者数がかつてないほどの増加を見せています」と述べた。
「現在の状況は、ここ数週間の衛生対策の軽視、マスク着用の減少、高リスクの社会的行動の結果です」
政府はテヘランでの規制や封鎖を延長し、10月3日以降、学校やモスク、店舗、飲食店、その他公共施設は閉鎖されている。保健省は、国民が衛生対策を怠れば、一日の死者数が600人を超えることもあり得ると警告した。
感染率が最も高いテヘランでは公共の場でのマスク着用が必須となり、違反者には罰金が課される。当局は、感染率の高い他の大都市においても同様の規制の導入を計画している。