
バクー(アゼルバイジャン):
バクーの宿敵アルメニアがロシアに安全保障支援を要請したのを受け、トルコの外相は日曜日、ナゴルノ・カラバフの分離独立地域について協議を行うためアゼルバイジャンに到着した。
「我々は、親愛なるアゼルバイジャンへの強い支持を改めて確認し、ナゴルノ・カラバフの最新動向について情報交換するために、再び我々の兄弟と共にバクーにいる」と、メヴルット・カヴソグル外相はツイッターで述べた。
土曜日、アルメニアのニコル・パシニャン首相は、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領に両国の防衛協定を発動して安全保障支援に関する協議を開始するよう正式に要請した。
パシニャン氏は、敵対行為がアルメニアの国境に近づいていると述べ、トルコはバクーを支援していると繰り返した。
モスクワのアルメニアとの防衛協定はナゴルノ・カラバフには及んでおらず、ロシアは土曜日、戦闘がアルメニアの領土に到達した場合には、「必要な」支援が提供されると語った。
同時に、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、アルメニアへの支援の「具体的な形式」について協議が行われるだろうと述べている。
アルメニアがモスクワに支援を要請したことで、ロシアとトルコがカラバフをめぐる数十年にわたる紛争に巻き込まれる恐れがさらに高まった。
アルメニアとアゼルバイジャンは、ソビエト連邦の崩壊の後、アルメニア人分離主義者が支配するアゼルバイジャンのカラバフ地域を巡って、1ヶ月以上にわたり激しい戦闘を繰り広げてきた。
交戦中の両陣営によれば、戦闘は土曜日の夜から日曜日の朝にかけて続いたという。
カラバフ分離主義者の指導部は、戦略的な町シュシャを含む民間人の入植地を攻撃したとしてアゼルバイジャンを非難した。
「朝になって、敵の軍隊は攻撃活動を再開した」とカラバフ軍は述べている。
一方、アゼルバイジャン国防省は、土曜日から夜にかけて、アルメニア軍が同国の軍隊と民間人居住地を標的にしたと非難した。
戦闘により双方で1,200人以上が殺害されたと報告されているが、死者の数はそれよりはるかに多いと考えられている。
AFP